まぁ、仕方ないでしょう。
辞任も仕方ないけれど、こういう事態になったのも仕方がない。だって、今まで野党にいた人たちは下手したら一部の民間人よりも情報が少なかったわけで、何ができて何ができないかがわからなかった。民主党の公約には「やれたら凄いけれど、それって凄く難しいんじゃない?」っていうものが色々含まれていた。だから、社民党と民主党が連立するなんていう無理筋も通ると勘違いしちゃった。無理に決まってんだろ(笑)。
前にも民主党と自民党を足して(みんなの党も含め)、平均年齢で二つに割って年寄り党と若手党にしろって書いたけれど、結局、今の争点は世代間闘争なんだから、さっさとその議論ができるような状況を作って欲しい。
米軍は日本から出て行けとかいう(もちろんその場合は国防をどうするのか、徴兵制度はどうするのか、隣国との調整はどうするのかという山ほどある問題とセットで語られるべき)現実味のない話はそもそも今の日本では論点じゃないんだよな。その部分は、戦争に負けた日本には、世界平和が実現して、北朝鮮も攻撃してこない、中国や韓国とも国境に関する議論が起きない、テロリストも完全に駆逐される、という、理想的な世界が実現しない限り、どうしようもない。
大体、社民党とか支持している人、ほとんどいないでしょ?「米軍は沖縄から出て行け」というのは議論する価値があるけれど、「米軍は日本から出て行け」じゃぁ全くお話にならない。
さっさと政界流動化してくれないかなぁ。
政権が交代したことの最大の成果は、「ほぼ全てのプレイヤー(共産党を除く政党)が日本の立ち位置を理解した」ということ。これによって各党の選挙公約は現実的なものになるはず。
ただ、問題もまだ残っている。それは、民主党や社民党の政治家達が政権を取ったことによって目の当たりにしたことが国民にディスクローズされていないということ。
例えば「なんで沖縄に米軍がいなくちゃならないのか」という部分が全然説明されていない。自民党の皆さんはこのあたりをもちろんご存知だし、公明党、民主党、社民党あたりも今は知っている。なぜそういう情報をオープンにしないのだろう。このあたりがきちんと周知されないと、今回民主党と社民党の間に生じた軋轢(今回の社民党は確信犯だけれど)は、選挙のたびに候補者と投票者の間に生じることになる。
ところで次の民主党党首は誰になるのかな。米軍の沖縄県外移転は不可能、っていうのはほぼ明白なので、沖縄との調整を考えると誰もやりたがらないはず。沖縄は鳩山さんが全て引きとって、リセットってことにするにしてもねぇ。
ま、政権与党から社民党が外れたのは良かった。