2010年06月05日

なくもんか

41c56139.jpgどうもクドカンとは相性が悪い。彼の脚本の特徴はスーパーエキセントリックシアターの脚本と共通で、コメディで最後まで押し切らないところ。最後の30分で転調して、お涙頂戴シーンになってしまうのだ。この映画でもこれがいただけない。

Dさんが出てきたあたりからなんか雲行きが怪しくなってきて、そのままテンポダウンして終わってしまう。

ストーリーとか、設定とかは凄く面白いし、ところどこで吹き出しちゃうようなシーンもある。お母ちゃんが事故るところとか、爆笑ものである。普通のソースのところも笑える場面である。あと、劇中コントは大抵の場合面白くないのだが、本作はちゃんと笑えた。

そうやって、きちんと面白いシーンでつないでいったのに、最後で「あーーーーーー」となってしまう。こういう展開の方が一般受けするっていうことなんだろうか。でも、やっぱりコメディはコメディで最後まで通して欲しい。

ところで、この映画で出てきたハムカツのソース。40年注ぎ足した秘伝のソース、ということだったけれど、このソースは40年前のソースなんかほとんど入っていない。例えば、全量の半分を毎日使って、使った分を注ぎ足すとする。すると、そのソースの中に含まれているのは、今日足した分が1/2、昨日足した分が1/4、一昨日足した分が1/8、3日前が1/16、4日前が1/32で、この時点ですでに3%である。一週間前なら0.4%で、二週間前になると0.003%である。面倒なのでやらないけれど、一ヶ月前ならほぼ0で、当然40年前のソースなんか全く含まれていない。って、映画とは全然関係ないけれど、鰻とか、カレーとかで時々この手の「○○年間注ぎ足し続けた秘伝の××」っていうのを耳にするので、ちょっと計算してみた次第。

さて、話を元に戻すけれど、竹内結子はこういうちょっと不幸な女性を演じさせるととても良い味を出す。子役の二人もなかなか上手だった。というか、役者さん達はみんな上手で、安心して観ていられた。やっぱ、脚本だよ、脚本。主人公の裏の姿とか結構良かったし、それが上手にラストシーンにつながっていた。なーのーにー。突然夕陽になったあたりからの変調はちょっとイメージが悪すぎる。これだけで☆が1つ減っちゃう。でも、竹内結子が個人的に好みなので☆半分追加して、☆2つ。

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