2010年06月08日

さて、いよいよ南アフリカワールドカップ

日本代表が全然ダメだから、全く盛り上がっていない日本ですが、ワールドカップの見所はスペインであり、ポルトガルであり、イタリアであり、アルゼンチンであり、ブラジルだから全然問題ない。

日本の何が駄目って、戦術がダメなんだからどうしようもない。「一対一で勝てないところを走ってカバーしよう」というところまではまぁ仕方ないよね、今の代表にはヒデもカズも鈴木も宮本も井原もいないんだから、ということになるけれど、そのチームに走れない、ディフェンスができない、一対一の強さもない、という中村俊輔と遠藤が揃っているのだから、どうすんだ、ってことになる。10人のプレイヤーのうち、2人が走れないのだから、残りの8人に負担がかかる。ただでさえ普通よりも20%ぐらい余分に走っているのに、さらに5%ぐらい上乗せされちゃうから、フォワードやサイドバックはたまったもんじゃない。あっという間に疲れきって、後半途中ではすっかり足が止まっちゃう。加えて中澤、トゥーリオの二人はもともとそれほど足が速い選手じゃない。セットプレーとかでもすかすかディフェンスラインの裏をつかれてしまうから、いくらキーパーが神でも対応不能になる。そんな状況だから、ディフェンスの統率が取れず、オウンゴール量産、みたいなことになる。

最近の二試合でオウンゴール3発っていうのは、要は足が止まっていて、対応できなくなっているということ。

走れ!走れ!というのなら、走れる選手を揃えないと。

個の技術で格上が揃っている相手と戦う以上、どうしたって組織力に重点をおいたチーム構成になる。つまりは、スペインタイプではなく、イタリアタイプ。クラブチームで言えばバルサじゃなくてインテル。この間のチャンピオンズリーグのバルサ対インテルとか、日本代表にはものすごく参考になるはず。インテルのサッカーは決して面白くない、相手の良さをつぶすサッカーだけれど、強力なフォワードを揃えるバルサを相手にしたら、そういうサッカーにならざるを得ない。いや、インテルの守備的なサッカーは詰まらない、という話は凄く一般的だけれど、セリエAとかのリザルトを見ていると、多分いつも守備的ってことではないんだろうな、と思う。最近はスカパーでイタリアサッカーを契約してないからわからないけれど、多分、相手によってディフェンスラインの位置を大きく変えているんだと思う。10メートルとかの単位で。だって、チャンピオンズリーグの決勝や準決勝で見せていたようなベタ引きで4点、5点なんて取れないと思うもの。ミラン相手に4得点とか、ジェノア相手に5得点とか、ちょっと想像できない。

そして、岡ちゃんはもちろんチャンピオンズリーグとか、見ているはず。だって、オランダの選手とかたくさんピッチ上にいるんだから。

それでもなぜか、日本のサッカーはイタリアやインテルがやっているゾーンディフェンスにならない。これが不思議。確かに、インテルのようなゾーンディフェンスは、両サイドの深い位置を相手に許しているので、ヘタをしたらクロスを上げられてあっという間にピンチになる。でも、サイドバックが一対一に絶対的な強さを持っているから、そういうピンチにならない。そういう、ガチガチのブロックを作れないのは仕方がない。でも、長友、内田、加地、今野、駒野、場合によっては長谷部と、サイドバックができる良い人材が実は日本にはたくさんいると思うんだよね。以前は中盤に良い選手が多かった日本だけれど、今はサイドバックに良い人材がいて、これは現代サッカー向きだと思うんだよなぁ。

やる前から次の監督の話をするのは変だけれど、次はきちんと組織的なゾーンディフェンスを叩き込める外国人監督に来て欲しい。サツキはもう監督やらないのかな?

ということで、日本はなー、間違ってカメルーンに勝って、デンマークに引き分けることができたりすると、決勝トーナメント進出なんてこともありうるけれど、可能性は1%もないと思うので、ここはやっぱり世界のサッカーを楽しみたいところ。予選リーグの個人的な見所は、南アフリカが予選リーグを抜けられるのか、という点。これまで、開催国が予選リーグを抜けたかったことは一度もない。しかし、南アフリカのいるグループAはメキシコ、ウルグアイ、フランスと強豪国がひしめく。この状態で南アフリカは果たしてリーグを抜けられるのか、非常に興味深い。

決勝トーナメントは、順当に行けば

A1 メキシコ
A2 フランス
B1 アルゼンチン
B2 ギリシャ
C1 イングランド
C2 アメリカ
D1 ドイツ
D2 オーストラリア
E1 オランダ
E2 デンマーク
F1 イタリア
F2 スロバキア
G1 ブラジル
G2 ポルトガル
H1 スペイン
H2 スイス

ってところかなぁ。

それにしても、アジア枠の4.5(アジア・オセアニアで5)って、多すぎる。2.5ぐらいで十分でしょ。

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この記事へのコメント
『世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス』
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という書籍はご存知ですか?
僕はパラっと立ち読みした程度なのですが、大変面白いです。
serie A だか B の監督に日本代表の試合を分析してもらっているという
内容なのですが、まさに buu さんの主張と同様、「守備がなってない」
と断じてあります。
サッキほどのビッグネームでなくともよいので、やる気があって守備を叩き込めるイタリア人を監督にできないのでしょうかね。
無名ではないどころか相当有名ですが、ザッケローニなんて今フリーだと思うんですが。ちょっと攻撃的すぎるかな。


>アジア枠の4.5(アジア・オセアニアで5)って、多すぎる。2.5ぐらいで十分でしょ。

激しく同意です。ニュージーランドが出場できて、スウェーデンとかロシアが出場できないのは意味不明ですよ。
Posted by mossari at 2010年06月08日 22:42
> という書籍はご存知ですか?

読んでないっす。

> 僕はパラっと立ち読みした程度なのですが、大変面白いです。

今度、僕も立ち読みしてきます(笑)

> 内容なのですが、まさに buu さんの主張と同様、「守備がなってない」
> と断じてあります。

日本代表の試合と、チャンピオンズリーグの決勝が同時期にあったじゃないですか。選手の動きを比較すると、全く違うんですよ。チャンピオンズリーグは選手が全然動いてない。ゾーンにはりついて、選手が動かないんです。だから、疲れない。日本はものすごい勢いで走り回っている。

それから、コーナー付近のサイドは相手に渡しちゃっているんです。日本はそこをサイドバックがカバーしている。そこにスペースを作りたくないんだろうな、という意図はわかるんです。でも、インテルはそこに人を置かないんです。なぜなら、そこを相手に与えても、一対一の強さがあるので、相手はセンタリングを上げられないんです。サイドバックはただでさえ走力が要求されるので、一対一の強さによってタッチライン際のディフェンスをなしにして、それでスタミナを保っているんですね。

> サッキほどのビッグネームでなくともよいので

でもさ、トゥーリオとか、ビッグネームじゃないとすぐに犬飼さんに文句を言いに行きそうじゃないですか。ワールドカップで三連敗したら犬飼さんも責任を取って辞めて欲しいなぁ。

> 無名ではないどころか相当有名ですが、ザッケローニなんて今フリーだと思うんですが。ちょっと攻撃的すぎるかな。

あれ?ユーベの監督は延長しなかったんだ。まぁ、監督が変わっても成績アップしませんでしたからね。

> スウェーデンとかロシアが出場できないのは意味不明ですよ。

全くですよ。イブラヒモビッチが出られないなんて信じられない。アジアとオセアニアで2枠、残りはヨーロッパの敗退組と決定戦で十分。
Posted by buu* at 2010年06月08日 23:26