ワールドカップを将棋でたとえるシリーズファンのみなさん、こんばんは。
さて、今日からいよいよグループリーグ最終戦。毎日4名ずつ、決勝トーナメントに進出する棋士が決まっていきます。
まず、先程グループAの2局が終了しました。その速報です。ここまでグループAの星取表は次の様になっていました。
GroupA
北島忠雄六段 △藤井 ●戸部 勝ち点1
藤井猛九段 △北島 ○郷田 勝ち点4
戸辺誠六段 ○北島 △郷田 勝ち点4
郷田真隆九段 ●藤井 △戸部 勝ち点1
最終対局 北島六段対郷田九段 藤井九段対戸部六段
ここまでの星取から、藤井九段と戸部六段の対局が千日手引き分けになると、北島-郷田戦の結果を待たずに藤井九段、戸部六段の決勝トーナメント進出が決定するという状態でした。同時刻に対局開始となったのですが、最初にリードを広げたのは千日手を狙うと思われた戸部六段。千日手でも構わないところ、リスクを取って踏み込み、優位に立ちました。一方、圧倒的な差で勝利を収めたい北島、郷田の両名は積極的に動いたのですが、まず北島六段がリード。そして、ここで思わぬアクシデントが発生しました。なんと、郷田九段は駒台に置いた銀を駒台から落としてしまい、それに気がつかなかったのです。ただでさえ駒損をしていた郷田九段ですが、さらに手駒の銀をなくしてしまったのは痛かったようです。その後もリードを広げられてしまい、トーナメント進出は絶望的になってしまいました。途中、北島六段の思い切った踏み込みもあり、控え室では優劣不明との声もでたのですが、結局北島六段が序盤のリードを守りきっての勝利。一方、戸部六段も序盤のリードをそのままに藤井九段を押し切りました。その結果、決勝トーナメントには1位戸部六段、2位藤井九段が進出となりました。
GroupA 最終結果
戸辺誠六段 ○北島 △郷田 ○藤井 勝ち点7
藤井猛九段 △北島 ○郷田 ●戸部 勝ち点4
北島忠雄六段 △藤井 ●戸部 ○郷田 勝ち点4
郷田真隆九段 ●藤井 △戸部 ●北島 勝ち点1
(藤井九段と北島六段の順位は順位戦の順位による)
この結果、前回準優勝の郷田九段が敗れる波乱となるとともに、これまでの過去18回のワールドカップで一度もなかった、地元の棋士の敗退という不名誉な記録を残してしまいました。
グループBの最終局はこのあと、日本時間の3時30分対局開始です。
GroupB
佐藤康光九段 ○先崎 ○田村 勝ち点6
先崎学八段 ●佐藤 ●木村 勝ち点0
田村康介六段 ●佐藤 ○木村 勝ち点3
木村一基八段 ○先崎 ●田村 勝ち点3
最終対局 佐藤九段対木村八段 先崎八段対田村六段
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