2010年07月01日

しっかりしろよ、サミット

僕の家の近所にはサミットとオリンピックがある。比較的近いところにあるので、僕は買い物の時、両方を使い分けている。例えば、S&Bのリゾットはサミットの方が断然安いし、不二家のホームパイはオリンピックの方が安い。日頃自分で買い物をしていれば、二つのお店でそこそこに価格差があるのがわかってくるから、そういう人は安い方で買うに違いない。

さて、そんな状況下にあって、MEGMILKの「おなかにやさしく」という乳飲料がある。牛乳なんだけれど、乳糖を減らしてあるので乳飲料という括りになるのだろう。僕は乳糖不耐症で、普通の牛乳を飲むとお腹を壊してしまう。だから、この「おなかにやさしく」しか飲むことができない。他のメーカーでも乳糖不耐症対応の加工乳があるのかも知れないのだけれど、残念ながらサミットとオリンピックではこれしか扱いがない。そして、その価格が、サミットでは248円、オリンピックでは198円で販売されていた。これは、ずっとこの価格だったのだ。当然僕はいつもオリンピックで買っていたのだけれど、買い物上手の人はみんなオリンピックで買っていたようだ。50円も違うのだから当たり前といえば当たり前。おかげでサミットの「おなかにやさしく」は全然売れなかったのだろう。一週間ぐらい前に、サミットは「おなかにやさしく」の扱いをやめてしまった。だから、今、サミットで乳糖不耐症用の加工乳は買うことができない。一方、今まで価格差を知らなかった人たちは、サミットで買うことができなくなって、あちこちを探したんだと思う。しばらくするとオリンピックで扱いがあるのを見つけるわけで、「あぁ、良かった」と思いつつ、オリンピックで買い物をする。さて、どうなったか。オリンピックではこれまで普通に買えていた「おなかにやさしく」が、品薄になってしまったのだ。おかげで夜中にしか買い物に行けない僕はさっぱりこの加工乳が買えなくなってしまった。先日、ちょっと早めに帰宅できたので、19時ぐらいに行ってみたのだけれど、やっぱり売り切れ。

さて、この事態、誰が得をして、誰が損をしたんだろう。

まず、サミットは間違いなく損をしている。なぜなら、お客様がオリンピックに流れてしまったからだ。乳糖不耐症というのは相当数の対象者がいるはずで、安定したニーズがあると考えるのが普通。サミットで売れなかったのは、単に価格調査が甘く、他のお店が通常でも2割も安かったからに他ならない。それなのに、ニーズがないと勘違いして、扱いをやめてしまい、お客様を逃がしてしまった。これは痛恨の一撃だろう。もちろん、サミットの人は気がついていないだろうけれど。

オリンピックは問題なく勝ち組。商品の特性を良く考えて、上手にプライシングしたと言える。「おなかにやさしく」ではそれほど利益が出ていないかも知れないが、これを目当てに来てくれるお客様もいるはずだ。少なくとも、僕はそのひとりだし。

次に、僕のような消費者。乳糖不耐症の消費者は、常に安価で買えるのは良いのだが、頻繁に品切れになるのは大問題。だから、僕などは損をしている。それから、オリンピックで「おなかにやさしく」を売っていると知らない乳糖不耐症の人。この人は最悪の事態だ。飲みたくても買えないのである。

じゃぁ、普通の人はどうなんだろう。あ、別に全然関係ないか(笑)。

ということで、結論としては「しっかりしろよ、サミット」ということである。

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この記事へのコメント
乳糖を減らした元祖は「アカディ」だったような気が。
「ごーろごろからごっくごく」という宣伝文句が今でも
記憶に。
Posted by どらごん at 2010年07月01日 08:06
> 乳糖を減らした元祖は「アカディ」だったような気が。

あー、なんか、そんなのありましたね。

僕の乳糖不耐症は最近自覚したので、まだあんまり製品がわかっていません。ヨーグルトは大丈夫なんだよなぁ。
Posted by buu* at 2010年07月01日 12:38