2010年08月10日

雨に唄えば

映画がサイレントからトーキーに移行する瞬間のハリウッドを切り取ったコメディタッチのミュージカル。

凄いストーリーとかでは全くないけれど、この頃の役者たちは本当に良く体が動くし、ダンスも歌もうまいから、それを見ているだけでも楽しくなる。部分部分ではちょっと退屈する場面もあってノン・ストップという感じではないのだけれど、それほど長い映画でもないし、映画史を勉強するという意味で一度は観ておくべき映画だと思う。

ジーン・ケリーの雨中のタップダンス、オコナーのMake 'Em Laughなど、見所も多い。

大学時代、先輩の佐藤さんが新歓コンパで披露したと言われる伝説の駄目芸、「足が入れ替わります」がこの映画の中で登場してびっくりした(笑)。

ラストのミュージカルのシーン、ミュージカルの中のヒロイン(ジーン・ヘイゲン)の声が吹き替えているはずの映画の中のヒロイン(デビー・レイノルズ)の声とちょっと違うなぁ、と思ったら、あれは吹き替えているように見せて、実際にジーン・ヘイゲンの声を使っていたらしい。「映画の中ではこんな声ってことになっているけれど、私は本当はこうなのよ」というプライドだったのかも知れない。

作品の評価は☆2つ半。

ちなみにこのブログでは滅多に個別商品のお薦めをしないんだけれど、このDVDはお薦め↓

雨に唄えば 50周年記念版 スペシャル・エディション [DVD]

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
そっすね。これはいろいろな分野で、評価云々よりも、教養として見ておくべきだと思います。
Posted by e- at 2010年08月10日 23:28
> そっすね。これはいろいろな分野で、評価云々よりも、教養として見ておくべきだと思います。

そういう映画を徐々に観ようと思って、今はライトスタッフをみているところ(笑)。
Posted by buu* at 2010年08月12日 01:27