2010年09月22日

やっと世の中はトクホが効かないってわかってきたのかな?

トクホなんて効くわけないだろ、と言い続けてきた僕ですが、

#以下、過去のエントリーから抜粋

事業仕分けに対する中村桂子さんの意見に対して
僕とか、「コラーゲン食って肌がぷりぷりになるわけねーだろ」などと公言しているけれど、これだって、生化学をやったことがある人間なら常識なのに、わざわざ指摘する有識者はいないわけです。なぜなら、それを言えば資生堂を敵に回すから。あるいはエコナだって一緒。「これ、GMO由来ですよね」と言う人は全然いない。それだって、花王と無駄なコンフリクトを生じたくないから。でね、そういうことなかれ主義が日本の村社会の中にははびこっていて、それが科学者に対する不信感にもなっているわけです。「トクホなんて効かねぇよ」「コラーゲンなんか、牛乳と全然変わらない」ってなぜ言わないんだと、そういうことなわけ。「わざわざ喧嘩しない」という利益を追求することによって、「自分自身の信頼性が毀損する」という不利益が生じていることに気が付いてない。



トクホ廃止論
「トクホだからって、別にどうってことないんですよ」と周知するほうが早いんじゃないかなぁ、と。そういうことです。



飲み会の話題
「花粉症に効くお米って、良いよね、本当に効くかどうかは知らないけど」
「でも、あれ、厚労省が『薬だ』っていってるらしいよ」
「馬鹿じゃないの(笑)、じゃぁ、トクホも薬にしろって」
「いや、トクホは効かないから良いんだよ」
「効かないって(^^;、それじゃぁ、トクホマークつけてるメーカーも、それを信じている生活者も浮かばれない」
「だって、効かないからトクホなんじゃん(爆)」


僕が知らない間にトクホ市場というのはすっかりマイナス成長市場に転じていたんですね(古いニュースですいません)。

トクホ市場は3年連続マイナス成長に―富士経済
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100826-00000004-cbn-soci

記事の中では

富士経済によると、ドリンク類で伊藤園の「豊かな香りカテキンほうじ茶」が今年3月、消費者庁からLDLコレステロール低下の表示許可を取得。さらに「カテキンジャスミン茶」についても申請中で、富士経済では「これらが発売されると、市場が活性化する可能性は高い」と指摘している。


なんて書いてあるけれど、本当かなぁ。トクホって、そのマークを取得するための費用が商品に上乗せされているわけで、消費者はその看板代までお金を払っていることになる。同じものなのに、トクホって看板があると高くなる。これって、凄く馬鹿らしい話だよね。そういうことに、そろそろ消費者も気がついてきたってことなんじゃないのかなぁ。

普通のほうじ茶、普通のジャスミン茶で良いんじゃないの?だって、トクホの特徴って、トクホのマークがついていることと、高いってことだけなんだもの(笑)。

そんな中、こんなニュースがあるわけだけれど、

トクホ飲料でライバルの花王とサントリーが販売連携へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100922-00000518-san-soci

今月末から10月中旬にかけてスーパーに共同の特設売り場を設けるなどし、関連商品の拡販に注力する。


「効かないのに高い」という商品の特設売り場って、効果あるのかなぁ。逆に、「ここには近寄らないようにしよう」ってことになったりして。

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