2010年10月09日

夕刊フジの言ったら言いっぱなし体質はある意味素晴らしい

夕刊フジの言ったら言いっぱなし体質はある意味素晴らしい。

まず、試合前の夕刊フジの記事がこれ。

ザック危機の予感、加茂Jの二の舞い!?あのゾーンプレス復活
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101007-00000001-ykf-spo

僕のブログのサッカー記事を読んでいる人は、僕がゾーンディフェンス信者であることをわかっていると思う。

#たとえばこんなエントリーとか。
さて、いよいよ南アフリカワールドカップ

僕が日本代表にフィットすると思っている戦術はまさしくゾーンディフェンスであって、そしてザッケローニ新監督はその主旨にかなりフィットする、加茂監督以降の日本代表の中で最も望ましい監督3人のうちのひとりだと思っている(トルシエ、オシムが残りの2人)。ただ、サッカーに関する考え方は色々あるわけで、オシムのサッカーを僕は評価するけれど、日本代表にフィットするとは思っていないし、でも、それはそれでありだよな、とも思うし、とは言いつつも、彼は良い監督だったとも思っている。何が何だかわからない書き振りだけれど、要は、「サッカーに対する考え方は色々」ということ。だから、この夕刊フジの久保武司編集委員が、

あのゾーンプレス復活(タイトル)


とか、

イタリアでは「過去の人」と呼ばれているザッケローニ監督。その理由が、20年近く前にはやったこの戦術に固執している点にある。


とか、

あすのアルゼンチン戦も「95年惨敗の再現」になる可能性が高い。


とか、

いずれにせよザックジャパンのスタートは、失敗に終わった95年の加茂ジャパンとうり二つである。


とか、編集委員って、サッカーの素人かよ!とか笑ってしまうようなことを書いていても、「夕刊フジだからな(笑)」で済ませてしまう。いや、「こいつ、相当馬鹿だな」とか、「このひと、ゾーンディフェンスをわかってないよな」とは思うけれど、これだけでブログのエントリーを立てようとは思わない。

さて、皆さんも御存知のように昨日のアルゼンチン戦は、大方の予想に反して、日本が勝利を手にした。いくらアルゼンチンがベストコンディションではないとは言え、あちらもマラドーナ体制から新しい体制に移行しつつある状態。観光気分でプレイをすればケガの危険性もあるわけで、あからさまに手抜きをしたとも思えない。日本代表はセンターバック2枚が変わってどうなるかと思ったけれど、中央を厚くして、アルゼンチンの攻撃をある程度サイドに追いやり、そして世界に通用する日本のサイドバックがきちんとアルゼンチンに対応していた。いくつかの危ない場面はあったものの、ゲーム自体は日本ペースで終始したと思う。最後、後半30分から10分程度、アルゼンチンの時間があったが、それも長続きはしなかった。だから、「あぁ、あおの久保編集委員は当分恥ずかしくて記事は書けないだろうな」と思っていたら、さにあらず。いきなりコレである。

ザックJAPAN歴史的1勝は想定外、ゴールの瞬間は淡々
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101009-00000015-ykf-spo

素晴らしい。前日「惨敗の再現になる可能性が高い」とか書いていたことはすっぱり忘れ、

「まずは守備」と、岡田ジャパンとはまるで違うゾーンディフェンスの守備を整備し続けたのが勝因のひとつだろう。


アルゼンチンの中央に偏った単調な攻撃は、日本が4日間しっかり練習を続けたゾーンディフェンス網におもしろいように引っかかった。


とか書いている(笑)。なんなんだよ、久保!!とか思うけれど、きちんと今回も(夕刊フジ編集委員・久保武司)と署名入りで書いているところが素晴らしいわけで、この姿勢は評価できる。この人は新聞記者としてはなかなかだ。残念ながら、サッカーのことは良く知らないみたいだけど。

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この記事へのコメント
ごぶさたです。
夕刊フジの久保氏、過去にもこのような記事を連発。
本当に懲りないヒトです。
Posted by どらごん at 2010年10月12日 08:25
> 夕刊フジの久保氏、過去にもこのような記事を連発。
> 本当に懲りないヒトです。

あー、いつもやってるんですね(笑)
Posted by buu* at 2010年10月12日 23:50