2010年11月01日

数学を知らない人向けのまやかし

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今週号のスピリッツの「美味しんぼ」から。おでんのつゆを作るときに、継ぎ足し、継ぎ足しで60年間やっているから、60年分の味がしみこんでいるという内容。これって、鰻のタレとかでも時々聞くし、カレーでもあったかなぁ。「ずっと使っていたタレの入った壷を割ってしまって大ショック」なんていう焼き鳥屋さんが昔歌志内にあったっけ。で、話としては「そうですかー」という感じだけれど、これを数学的に考察すると全然意味がないことがわかる。味気なくて申し訳ないけれど。

例えば、ここに毎日半量ずつ使い続けているタレがあるとする。毎日、半分使うたびに、同量のタレの元を追加するという決まり。その中の成分がどうなっているかということだけれど、このスープに含まれているものはこんな感じになる。

今日追加したスープ 50%
昨日追加したスープ 25%
2日前に追加したスープ 12.5%
3日前に追加したスープ 6.25%
4日前に追加したスープ 3.125%
5日前に追加したスープ 1.5625%
6日前に追加したスープ 0.78125%
7日前に追加したスープ 0.39063%
8日前に追加したスープ 0.19531%
9日前に追加したスープ 0.09766%
10日前に追加したスープ 0.04883%
20日前に追加したスープ 0.00005%

一ヶ月前だと、0.000000046566%(笑)

これって、0.000465ppm(笑)
単位を変えると0.465ppb。

100ミリリットルのタレに含まれている量は・・・・とか、この濃度の青酸カリ水溶液の致死量は何リットルか、とか、もう馬鹿らしいので計算しませんが、一ヶ月前のタレですら、もう全く含まれていないことになる。60年前?なんすか、それ(笑)。アボガドロ数を考えたら、3ヶ月前の分子(分子ですよ?)ですら、1リットルの中に1つあるかないかなんじゃないかなー。いや、マジで面倒くさいから計算しないけれど、暇な人がいたら計算して教えてください。

継続していることには意味があるけれど、論理的には全然意味がないんだよなー。

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この記事へのコメント
耐塩性微生物とかの数や種類には影響があると思いますよ。
Posted by さやもん at 2011年01月04日 03:56