2010年11月29日

河野太郎さんがまとめた経産省古賀茂明氏のレポート

本当にGood Jobとしか言いようがない。まじで、河野さんが首相になって欲しいよ。

経産省が隠蔽した文書の全文

そんでもって内容。僕たちは僕たちで、これはあくまでも1情報として取り扱うべき。この情報の裏にどんな事情があるのか、どういう意図を持って書かれたのか、付帯状況がきちんとわからない状態で過剰に肩入れするのも危険。そういうスタンスでざっと読むと、一箇所、うーーん?と思う場所がある。

中小企業政策には儲かっていると補助金が出ないというおかしな仕組みが多い。儲かっていないということは仕事がないということ、そんなところを補助しても意味ない。仕事があって伸びるところに出すべき。


僕はここには否定的。儲かっていても、儲かっていなくても、補助金は出す必要がない。そんなこと言ったら中小企業庁は要らないって?補助金出すだけしか役割がないなら、確かに要らない。その分予算が減って良いじゃん。公務員も減らすことができる。余裕があるって言うなら法人税減税してよ。それが一番の支援。僕たちみたいな小さい会社は、均等割ですら重く感じるんだから。

補助金漬けになったベンチャーなんてただのタックスイーターに過ぎない。常に国の補助金情報を見ていて、客を見なくなる。社員を食べさせることに汲々として、イノベーションを産めなくなる。そんな会社はベンチャーじゃない。僕は経産省でまさにそういう、補助金を配る仕事をしていたわけだけど、その経験をもとにして今思っているのは、「補助金はもらえばもらうほど堕落する」ということ。僕が補助金を配るために全国を歩いていたとき、あちらこちらで「元木先生」といって擦り寄って来る人たちがいた。僕は彼らに、「僕は先生でもないし、任期付きの課長補佐ですから、僕が辞めたらみなさんはそっぽを向くだけですよ。だから、先生はやめてください。もし僕が経産省を辞めても先生と呼びたければ、そのときはどうぞ」と言って回ったのだけれど、今まで、誰ひとりとして僕に対して先生と呼びかけた人はいない(笑)。要は、僕が持っていた国のお金が欲しかっただけの人たちである。そんな人たちが経営している会社が国際的な競争力を持てるわけがない。

「補助金がなければやっていけないのは事業ではない。ゾンビみたいに生き残って強いところにダンピングで足を引っ張る。これでは政策の意味は全くない。」という声が意外に強かった。


僕も全くその通りだと思う。

補助金政策については、使い勝手が悪いという批判とともに、そもそもそんなものは当てにするべきではないという意見も多かった。


そうなんだよ!!

会社の成長のフェイズのほんのある時期だけは、補助金をもらっても良いかも知れない。でも、継続的にもらっているとかだったら、もうそんな会社はオシマイだ。「こんな補助金をとりました」とか自慢している会社があったりするらしいけれど、もうそうなったらおしまい。タックスイーターであることを恥とも思ってないんだから。

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この記事へのコメント
貰う側は、役人や政治家に泣き付いてでもカネを欲しがります。
生活かかっていますから。
役人の事なかれ・前例踏襲主義なのか、それとも議員のゴリ押しなのか、無駄な補助金事業が続いている例は多いですね。

報告書の
>淘汰を促進するという明確な意思を持った政策に転換して行くことが必要

はカッコいいですね。
同じように、お役人の天下り用の財団法人も、お役所本体もちゃんと淘汰(改廃、統合、人員整理)して欲しいですけれど。

補助金に限らず、エコポイントも子供手当ても全て無くしてしまえば、変な財団も外郭団体も、お役所の多くがいらなくなると思うのですが、難しいのでしょうね。
Posted by タックスイータですが at 2010年11月30日 02:40
> 貰う側は、役人や政治家に泣き付いてでもカネを欲しがります。
> 生活かかっていますから。

それって乞食と一緒ですよね。

>淘汰を促進するという明確な意思を持った政策に転換

マクロで言えば「工業より農業」、もうちょっと小さいところでは「IT産業より自動車産業」、もっと小さく言えば「日産じゃなくてトヨタ」みたいに、役人が○×をつけてもうまく行かない時代なんです。おまけに、○×つけた責任は全然追求しない。それなら競争は全部市場原理に任せて、役所は税金とセーフティネットのことだけ考えるべきです。

> 同じように、お役人の天下り用の財団法人も、お役所本体もちゃんと淘汰(改廃、統合、人員整理)して欲しいですけれど。

まじめに民営化して欲しいのですが。このあいだざっくりしたのをここに書きましたが。

http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51095576.html

> 補助金に限らず、エコポイントも子供手当ても全て無くしてしまえば、変な財団も外郭団体も、お役所の多くがいらなくなると思うのですが、難しいのでしょうね。

乞食が多いですからね、日本は。
Posted by buu* at 2010年11月30日 11:20
とても参考になりました。
Posted by 匿名 at 2012年08月17日 23:41
> とても参考になりました。


良かったです(^^
Posted by buu* at 2012年08月20日 19:20
本木様、

当ブログ、たまたま拝見しまして、本論考における「補助金ビジネスを行っているものは客を見なくなる」はまさに私も強く感じていたところであり、強く共感致しました。エコポイント、カーボンクレジットなど、日本における環境ビジネスは補助金ビジネスと置き換えられるほど現状は救いようがありません。補助金ゾンビの駆逐は日本を良くするための必須事項だと私も考えております。また機会があれば議論させて頂ければと存じます。
Posted by Noritaka Hara at 2016年06月27日 00:25
> また機会があれば議論させて頂ければと存じます。

僕は背景のわからない人や、主義主張を明確にしていない匿名の方との議論は極力避けるようにしています。内容が面白ければ例外もありますが。あしからずご了承ください。
Posted by 元木 at 2016年06月28日 12:50