2011年01月24日

血を吐きながら続けるマラソンの給水所

数カ月前に友達から「これ、儲かりそうじゃない?」と言われた事業が2つあるんだけど、ひとつがクーポン。もうひとつがペニーオークション(笑)。僕がそのときした返事は、クーポン業については「参入障壁が非常に低いので、必ず消耗戦になる。最終的には営業力次第(クーポンの対象となる事業の収集力)となるし、寡占化は必至。最終的に生き残るのはせいぜい3社だろうから、労力の無駄」というもので、ペニーオークションについては「こんなの詐欺みたいなものじゃん。しかも、落札価格のコントロールが凄く難しい。商品ごとの損益分岐点は簡単に見つかるけど、そのコントロールが難しい以上、血を吐きながら続けるマラソンになりかねない。あと、サクラ入札を導入すれば簡単に利益をあげられるわけで、そのあたり、利用者に対する信頼性の付与も難しい。すでに透明性の高いヤフオク、イーベイがある中では、胡散臭さばかりが強調されることになる」というもの。クーポン事業はグルーポンとポンパレが頑張っているようなので、引き続き頑張ってね、僕はハーゲンダッツのチケットだけあれば良いや」という感じ。ペニーオークションはどうなっているんだろうねぇ、と思っていたら、こんな素晴らしい記事が。

ペニオクで確実に落札できる方法!!!!!(今日も得る物なし)

こういう、情報をきっちり収集した記事というのは物凄く価値が高いし、巷の情報収集能力というのは侮れないなー、と思う次第。つまり、血を吐きながらマラソンをしている人たちに給水してくれているのがアメブロの芸能人ブログ、ということですね。

アメブロのステルスマーケティングについてはこちらなど。

ブログによる広告

ペニーオークションって何?という人も多いかも知れないけれど、ヤフオクとかと違うのは上乗せ金額が固定額になっているところ。誰かが2500円で入札しているところ、上乗せできるのは2510円。そして、入札に当たっては一定の手数料(75円とか)が必要になる。例えばiPadが10円で出品されていた場合、最も安ければ、95円でiPadが手に入ることになる(落札額20円、入札手数料75円)。このオークションの場合、10円値があがるごとに主催者には75円が入るので、例えば1000円になれば、75円×99回で、7425円が入ってくることになる。上乗せ額が1円に設定されていれば、7万円以上にもなる。

このオークションが最も問題になるのは、主催者がサクラを配置した場合、参加者は絶対に落札できなくなるということだ。落札できなくても入札手数料は取られてしまうので、参加者はただただ手数料を取られるだけになる。では、そのサクラを排除できるのか、透明性を維持できるのかといえば、それは非常に難しい。国がやるとかなら話は別だが、一般企業で「うちは絶対にサクラを使っていません」ということを証明することは、ほぼ不可能である。

ちなみにペニーオークションの不透明性などはこちらの記事が参考になる。

ペニーオークション情報は嘘だらけ。全部詐欺サイトと思ったほうが安全(N-Styles)

僕なら、ペニーオークションを勧めている記事が載っているようなブログ(=血を吐きながら続けるマラソンの給水所)には近づきません(笑)。あ、もちろん、ペニーオークションもやりません。

冒頭の友達にももちろん「前者はくたびれもうけになるし、後者は信用を失うからやらない。君もやめておいたほうが良いよ」と言っておいた。

ちなみにクーポンの方はこんなニュースもあるみたいですが、

「ご当地」版クーポンサイト続々 クライアント争奪戦が激化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000000-jct-bus_all

ご苦労様なことです。サイトの利用者数増大、クーポン提供企業の獲得と、2方向での営業が必須なので、事業者は大変でしょうねぇ。SEO業者の草刈り場なんだろうなぁ。

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