2011年02月12日

僕ならこうする、スカパー!(@skyperfectv)のマーケティング

今日、ポストにスカパーから郵便物が来ていた。封筒にはばかでかく「横浜F・マリノスサポーター必読」って書いてある。

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それで、開封したら、最初に「今年もスカパー!は横浜F・マリノスのリーグ戦全試合をハイビジョン生中継」って知ってるよ、Jリーグパックに入っているんだから。

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そして、次のパンフレットを見ると、さっきまで「マリノスサポの皆さん!」だったのに、「Jリーグファンの皆さん」に変わっている。

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がっかり。スカパーのマーケ担当って、電通なのか、博報堂なのか、他のところなのか知らないけど、すげぇ無能だと思う。そして、それを採用したスカパー!も無能だと思う。なんだ、この詐欺みたいなマーケは。これで、各チームごとにパンフレット作って、封筒作って、それぞれのチームのサポーターに送りつけているのかな。こんな無駄金を使っている会社って、どうよ、と思う。「ハイビジョンに乗り換えてください」っていうメッセージにマリノスのユニフォームを着せただけじゃん。超表層的。どこが「マリサポ必読」なんだよ!こういうのを駄目だって言ってんだよなぁ。

僕はすでにサッカーパックに入っているけれど、何が不満って、僕はマリノスとインテルとレアルの試合だけ見られれば満足なのに、その3つを見ようと思ったらJリーグパックと、欧州サッカーセットと、WOWOWに契約しなくちゃならないってこと。リーガの試合をスカパーで見ることができないのは、これは仕方ない。だけど、何で見たくもないチーム同士の試合をパックで売りつけられなくちゃならないんだよ、という話。僕はレッズ対グランパスなんて興味ないんだよ。だから、「マリノス・パック」と「インテル・パック」だけで十分。それでね、今、マリノスの試合とインテルの試合を見ようと思ったら、Jリーグパック2580円、欧州サッカーを追加したら5500円を払わなくちゃいけない。これって、高すぎるんだよ。「余計なチームの要らないから、安くしろ」というのがほぼ全サポーターの意見だと思う。マリノス・パック月額1000円、インテル・パック月額1500円、合わせて月額2500円、とかね。Jリーグは、パパと、ママと、僕が応援しているチームが全部違う、とかならJリーグパックにすれば良い。2チームぐらいなら個別で買ったほうがお得。海外サッカーは番組を買う都合もあるだろうから、ちょっと高めでも仕方なし。これなら納得の価格。ところがそうならない。

でね、だから「ふざけんな」っていう話じゃない。僕の推測を書けば、個別チームパックを売り出せない理由は2つ。ひとつは、アンテナをつけている家が少なすぎて、個別チームパックを作っても採算に乗らないということ。全ての試合を放送するためには、それぞれの試合に対してアナウンサーやら、解説者やら、中継のための技術スタッフやらを確保しなくちゃならないし(多分、テレビ局や映像制作会社に外部委託しているんだろうけど)、基地局までの配信経路も確保しなくちゃならないし、それなりにお金がかかる。それで、中継するにあたっては「この程度の視聴者がいないと採算が取れない」という数字があるはずで、理論値として、現在設置されているアンテナ数からは個別チームパックを用意した場合に採算が取れない、ということなんだと思う。もうひとつの理由は、チームごとのサポーター数に差がありすぎて、それを平準化できないということ。レッズの試合を見たい人と、サンフレッチェの試合を見たい人じゃ、そりゃぁ数が違うよね。でも、中継にかかるコストは一緒。むしろ、田舎の試合のほうが高くつくんじゃないだろうか。そうなると、人気チームの利益で不人気カードの放送を確保することになる。そうなった場合、人気チームのサポーターから不満が出る可能性がある。実際のところ、後者はそれほど大きなリスクではないので、一番の問題は多分前者。それで、消費者にはわからないように、割高のパック商品を売りつけているんだと思う。

という、推測をベースに語るのはちょっと非生産的ではあるんだけど、そういう事情があるという仮定のもとに話を進める。スカパーの戦略はどうあるべきか。もう、今のサポーターたちに正直に言って、頭をさげるしかないんじゃないの?「すいません、今のアンテナ設置数だと、チームごとのパックでは採算が取れません。だから、やむを得ず、Jリーグパックにしています。ただし、現在○○個のアンテナが××個まで増えた場合には、月額△△円程度のチームパックを用意します。なので、皆さんも協力してください。身の回りのサッカーファンに、アンテナ設置を呼びかけてください」みたいに。そういうコミュニケーションがあったらどうなのか、というのが、さっき「B to Cの関係をどうやって再構築していくか」というエントリーで書いたことなんだよね。

こういうのって、難しいことなんですか?企業が今抱えている問題を消費者と共有する。もし問題が解決したときには消費者にどんな利益がでるのかを説明し、その解決に向けて消費者の協力をお願いする。

少なくとも、「横浜マリノスのサポーターの皆さんへ」なんていうパンフレットをわざわざ用意するお金があるなら、もうちょっと視聴者とのコミュニケーションにお金を使ったらどうかと思う。今は、Jリーグのオフィシャルブロードキャスティングパートナーの地位を無駄遣いしているとしか思えない。あ、でも、スカパー!のJリーグ放映権って、今年で契約満了だったっけ?2007年から5年間で50億円/年(NHK、TBSと合わせて)みたいな契約だったよね。もう手遅れかな?

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