2011年03月05日

総統閣下シリーズ 制作ワンポイントアドバイス

昨日作った「総統閣下が「国からの委託で健食販売」についてお怒りです」が結構評判が良いので、皆さんもどうぞ、という感じで制作に関するワンポイントアドバイスを書いておきます。



1.基本情報
ここにwikiがあります。
総統閣下シリーズまとめwiki

また、今回はニコニコ動画のアカウント、YouTubeのアカウント、Windows Liveのアカウントが必要でした。

2.素材
色々あると思いますが、これを使ってみました。

3.ダウンロード
素材画像をダウンロードします。利用するアプリは「Craving Explorer」です。
Craving Explorer

4.作業環境
僕はベースがウィンドウズなので、Windows Live Movie Makerを使ってみました。

5.シナリオ作り
全体のシーン構成を把握して、シナリオを作ります。
起パート:導入部分。状況説明が中心。部下が退室して終了。
承パート:激怒パート。不満を爆発させる。総統閣下着席で終了。
転パート:演説パート。終了判定はそれぞれ。
結パート:文字通り、結びのパート。


最大のポイントは、総統閣下の発言ではなく、部下の発言です。ここを上手に使えるかどうかで動画の質が決まります。特に承パートで言い訳をする部下の発言は重要です。

また、可能であれば、転パートで総統閣下の発言に対してリアクションをする部下の画像との連携も図るべきでしょう。今回は廊下での女性の発言で皮肉を効かせてみました。

細かい発言まで決めてしまわずに、まずは全体の流れを決めて、あとは流れで決めていけば良いと思います。ただし、総統閣下以外の登場人物の発言については事前に決めておいた方が良いです。

僕の場合は、一番最初のメモはこんな感じでした。
起:謝罪掲載、画像化されていること、トップページに掲載されていない、丸社長が直接謝罪していない
承:反省が感じられない、委託は嘘、3ヶ月も逃げまわった、丸社長はまだ逃げている、中小企業庁は弱腰、再発防止策がない、処分がない、タックスイーター、科学的エビデンスという記述との不整合、新聞掲載、実証データなし
転:同上(女性が丸社長の嘘について言及、部下の場面には二日酔いを重ねる)
結:科学的マーケティングのあり方、博士のあり方


6.字幕記入
ムービーメーカーで全部できます。「キャプションの追加」というアイコンが「スナップショット」の右側の上から2つめにあります。シナリオにあわせ、アドリブ(?)を利かせながら面白おかしく書いていきます。場面の変わり目や登場人物の口の動きに合わせるのが基本で、表示時間は2〜4秒程度が中心です。中には画面に動きがなくてもセリフがかぶるところがありますので、要注意です。今回は次のような感じになりました。この数はほぼ共通になるはずです。
起:11キャプション
承:17キャプション
転:11キャプション
結:4キャプション
可能であれば、語感が近い字幕を重ねると良いでしょう。今回の例で言えば、シュタイナー」に「ツイッター」を重ねたりしています。

7.微調整
通しで見て、内容をチェックします。キャプションの左右が見切れていないか、表示時間に照らしてみて分量が多すぎないか、文字の文節の切れ方が総統閣下の発言時間とフィットしているか(「●××△■*〜+、◇?*●」みたいに発言していたら、「お前は馬鹿だな、死ね」とするとか)、キャプションが次の画面まで引きずっていないかなど、不自然な点をチェックします。

8.最終調整
半日ぐらいそのまま放置して、それからもう一度チェックしてみます。作業した直後はキャプション内容が頭に入っているので、表示時間がキャプションの分量に比較して短くなりがちです。これらを調整し、最終バージョンとします。

9.アップロード
今回はYouTubeにアップしてみました。ムービーメーカーから直接アップできますが、Windows LiveとYouTubeのアカウントが必要です。

10.試作
ちょっと試しにもう一つ作ってみました。

「そらの的あさのニュース」の謝罪について総統閣下の見解


消されちゃったので、めげずにもう一度アップしてみました。



それなりに時間はかかりますが、1時間はかかりません。

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