2011年04月03日

「素人でもわかる放射線」が素人には難しすぎるので

橋本麻里さん(@hashimoto_tokyo)がツイッターで「放射線を理解するために─素人にもわかる放射線」という東工大教授の資料を紹介していたんだけれど、

現場はココ
資料(PDF)はココ

素人って言っても一般的な素人じゃねぇだろ、これ、という感じなので、僕がざっくり本当の素人向けにサマリーを作ってみました。一部、独自に加筆修正してあります。ご参考まで。


「本当の素人でもわかるかもしれない放射線の10ポイント」

1.放射線には、バスケットボールのようなα線(大きい)、パチンコ玉のようなβ線(小さい)、そして光と同じ種類のγ線があります。

2.数量には補助単位があります。これがないと、数字が際限なく大きくなってしまうので、分かりやすくするためです。
1=1,000m=1,000,000μ
です。百万マイクロシーベルト、千ミリシーベルトが1シーベルトと一緒です。

3.放射線って、どうして体に悪いの?
→DNA(細胞の中にある、生命の設計図)を損傷します
 →損傷したDNAは修復されますが、あんまりたくさん損傷すると直しきれなくなります。直しきれないと、細胞が死んだり、がんになったりします。

4.放射線はどこから出てくる?
→放射性物質から出てきます。原子炉には放射性物質がたくさんあります。

5.半減期って、何?
放射性物質が半分になる時間です。
例えば、僕が1万円持っているとします。僕のお金の半減期は1日だとします。明日になると、僕のお金は5000円になります。明後日になると、一文無し・・・にはなりません!5000円がまた半分になるので、2500円になります。翌日は1250円です。こうやって、半減期ごとに一つ前の時点よりも半分になる期間が半減期です。放射性物質は、5000円ずつ減るのではなく、10000→5000→2500→1250→625・・・・と減っていきます。半減期は短いものだと数秒、数分、長いものだと何万年とかになります。
最近話題のヨウ素131は半減期が8日です。今、100万シーベルトだと、8日後に50万シーベルトになります。さらに8日経つと0シーベルトになってくれると嬉しいのですが、実際には25万シーベルトです。限りなく0に近づいていきますが、0になることはありません。

6.放射線の単位は?
色々ありますが、素人は「シーベルト」を覚えてください。放射性物質にはα線を出すもの、β線を出すものなど色々あってややこしいのです。こうした線種を全部人体への影響として統一し、比較できるようにしたものが「シーベルト」です。

7.人は普段、どのくらいの放射線を受けているの?
世界平均で、年間2.4ミリシーベルト(2400マイクロシーベルト)です。

8.放射線をどのくらい浴びると、どのくらい悪影響がでるの?
50ミリシーベルト浴びると、固形がんリスクは3.4%、白血病リスクは10%増大するというデータがあります。
http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/2011032500011.html

9.今、どのくらいの線量なの?
東京ではほぼ0.1μSv/h程度です。これは年間にすると876μ(約0.9ミリ)シーベルトになります。原発事故前は年間350μシーベルト程度でしたから、年間500μ(約0.5ミリ)シーベルトだけ、被曝線量が増加しています。

10.食べ物はどのくらい被爆するの?
約4000ベクレルのほうれん草を20グラム食べた場合、1.3μシーベルトの被曝になります。食べ物の場合は種類によって一つ一つチェックする必要があります。


#実は、放射線についての総統閣下動画もあるんだけどね(笑)。まだ出来が悪くて公開していません。

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