2011年04月13日

ぼくたちの放射線量モニタリング社会

デパートの地下で、おもむろにガイガーカウンターを取り出して、野菜や果物を「ピピピっ」て調べて、「やめとこう」ってつぶやいて立ち去ったら、みんなどうすると思いますか?普通は「え?」って思って、そのデパートで買い物をするの、やめますよ。これって、ライバル会社からすれば、物凄く効果的な作戦です。すぐに思いつく。

さて、じゃぁそれをやられちゃったデパートはどうするか。もちろん、各売り場にガイガーカウンターを備え付けるわけです。「ほら、この商品の線量はこんなもんです。大丈夫でしょう?」ってね。やがて、ガイガーカウンター備え付けはデパートだけじゃなくて、一般の小売店にも備え付けになります。ファミレスやラーメン屋でも一緒です。「当店のラーメンは一杯あたり20μシーベルトです」「放射能割あり!10μシーベルトにつき100円割り引きます!」とか。

するとどうなるか。個人が線量計を持つようになります。放射能割のある店に行って、マイ線量計で調査して、割り引きを迫るようになります。お店のガイガーカウンターに偽装がないかを調べるようにもなります。

ここまで来ると、線量計は一人一台の時代。早晩、携帯電話にガイガーカウンターがつくようになってきます。また、スカウタータイプの格好良いガイガーカウンターも注目されます。持っていて楽しいタイプのガイガーカウンターの登場です。

携帯電話にガイガーカウンターが装備されると、すぐにアプリで「放射線アラーム」が付きます。バックグラウンドで放射線量を計測していて、100マイクロシーベルトを超えると警告がなる、みたいなものです。福島で水素爆発などが起きると、そこらじゅうの携帯が放射線アラームを鳴らしまくります。

さて、警報がなりまくるとみんなはどうするでしょう。とりあえず、建物の中に入るはずです。ところが、放射能のふりかけをかぶったままで屋内に入ってしまうと、屋内までもが汚染されます。したがって、除染システムが必須になります。エアシャワーのようなもので除染する手もあるし、汚染がひどければ服を着替えてしまうのもひとつの手です。すると、今はVITONとか、あるいは化粧品などが並んでいるデパートの一階には、ユニクロが入ることになります。もちろん、着替え部屋が完備されます。それから、脱いだ服を捨ててしまうのは勿体無いので、クリーニング屋も一階に配置されるでしょう。クリーニング屋は「即日クリーニング」が当たり前。とすると、仕上がるまでの間、みんなはデパートの中で過ごすことになります。つまり、百貨店にとってはユニクロとクリーニング屋の誘致が最重要課題となります。

さて、デパートの一等地を占めるようになったユニクロですが、当然客単価をアップさせるための商品開発が必要になります。そこで目をつけるのはもちろんガイガーカウンターです。当初3万円ぐらいだったガイガーカウンターも随分安くなって、今では1万円ぐらいになっています。でも、そこはユニクロ。中国で安く作ってシェア拡大を図るはずです。メガネ型、スカウター型、体温計型、腕時計型、色々なのもが考えられますが、一番の売れ筋はもちろんドラゴンボールとのコラボモデルです。ラディッツモデル、ブルマモデル(女性用)、フリーザモデル、ギニュー特戦隊モデルなどが投入されます。

ところが、この、スカウタータイプ、放射線量を計測できるのは良いのですが、常に装着していなくては意味がありませんから、他の機能も付属することになります。もちろん最初に追加される機能はお財布機能です。これでお買い物が便利になってサイコーなのですが、スカウターに所持金情報が追加されてしまうので、周りにいる人がどの程度の所持金なのか、わかるようになってしまいます。

「わたしの購買力は530000です。ですが、もちろんフルパワーで買い物をする気はありませんからご心配なく・・・・」とか、「購買力たったの5万か・・・ゴミめ」といった会話がそこここで行われるようになります。

・・・・・あ、もう13時で仕事の時間だ。続きはまた今度〜

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