2011年04月23日

アウトレイジ

アウトレイジ [DVD]

正直に書くと、ビートたけし監督の映画を最初から最後まできっちり観たのは初めて。途中まで観てやめちゃったことはある。今回は、5本借りてきたDVDの一本。しかも、期限日当日の夜だ。なぜなら、全然期待していなかったから。ざーーーっと早送りして、返却してこようかな、ぐらいに思っていた。でも、最初の15分で猛反省。面白いじゃないか、これ!

終わってみて、あぁ、映画というのはこういうジャンルがあるんだな、と思った。何か特別な教訓があるわけじゃない。淡々と悪いヤツラの話が続いていく。もう、見ているそばから「こいつら、しょうもねぇなぁ」と苦笑してしまう。いや、ほとんど苦笑し続けてしまう。そして、それなりに広げた風呂敷をたたんでおしまい。特に後になにか残るわけじゃない。つい最近、これに似た映画を見たな、と思い返すと、「冷たい熱帯魚」だ。こういうジャンルを何というのか知らないけれど、僕の頭の中では同じインデックスシールが貼られた。

暴力描写が苦手だったら駄目だと思う。何か教訓を語ってほしい人にも無理。でも、悪いヤツラの、どこまでも悪い描写を見て「しょーがねぇーなぁー」と笑える人には結構オススメ。僕自身は自分から進んで見たいと思うジャンルではないのだけれど、これはこれで十分に面白いと思う。飲み会で、「あの映画、見た?酷い映画なんだけどさぁ・・・」と語りたくなるような、そんな映画。

どうでも良いけど出てくる拳銃出てくる拳銃みんな馬鹿でかい(笑)。あと、ビートたけし監督って、物凄く技巧的というか、監督っぽい演出が好きな人なんだね。中華料理屋の店内からの撮影とか。こんなに技工を盛り込む人だとは思わなかった。

評価は☆2つ半。面白かった。

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