2011年04月30日

倒産目前の日本国にやって欲しいふたつの事業

僕は政府は小さくて良いと思っている人間で、役所も縮小できるところはどんどん民営化していけば良いと思っている。でも、国がやっていかなくちゃいけないこともあって、それは例えば立法とその維持、裁判、通貨の維持、不経済独占の解消、競争の明確化、国防、外交、治安維持、統計整備、税金の徴収あたりは今後もきちんと国がやって行くべきところだろう。そして、それ以外は極力縮小の方向が、目指すべきだと思う。

ただ、今やっていないことで、新しくやって欲しいことがふたつだけある。それは、背番号による国民情報の管理と、電子貨幣の整備だ。

国民総背番号制はなぜか反対が多いけれど、そんなに隠しておきたいことがあるのだろうか。情報のセキュリティさえきちんとできるのであれば(と簡単に書いたが、これが一番のネックであることは間違いがない)、こんなに労力が減ることはない。確かに会計士とか、税理士とか、既得権者の皆さんは困るかも知れない。でも、もうこんなことに時間とお金をかけているのは勿体無くて仕方がない。国民の健康データも統計データも、背番号を振るだけで全て解決する。選挙の投票だって、投票率100%が実現可能だ。震災に乗じて、といったら言葉は悪いが、さっさと導入したら良いと思う。

しかし、僕が個人的にもっと期待するのは電子マネーの整備である。それも、少額決済に対応できるものだ。例えば、僕のブログの記事。これ、一本読むのに10円だとする。大体、今のPVが3000〜5000ぐらいである。有料化したときに閲覧数が1%まで低下したとしても、一日に300〜500円の収入が得られる。消費税は5%のままでも、国に入る税収はぐっと増えるはずだ。しかも、この課金は海外からのアクセスにも適用が可能である。というか、TPPみたいな枠組みを使って、国際的なものにしてしまっても良い。とにかく、少額のお金をネットでやり取りできるようにして欲しい。いや、今でもペイパルみたいなものを使えば、比較的安価に少額のお金をやりとりはできる。でも、参加している人が少ない。みんながほぼほぼ等しく参加していて、気軽にちょいちょいって決済できるような電子マネーシステムが欲しい。そのためにはある程度の信頼性がないと困る。システムがダウンしても困るし、セキュリティがきちんとしていなくても困る。後々税務署とかから睨まれる可能性もあるから、それならいっそのこと、国営でどうか、と。ばーーーんと日本の国営事業としてぶちあげて、さっさとシステムを構築、国民総背番号制とセットにしちゃえば、物凄く便利になると思うんだよな・・・・。少額の取引だって、あちこちで行われれば馬鹿にならない。5%の消費税だって、物凄く儲かると思うんだけれど。

#ただ、利用料の設定とかの運用面は物凄くガチガチに防御しておく必要があるけれど。「お金ないから、利用料10%にしちゃおうぜ」とか、「私の選挙公約は利用料の永久無料化です」とか出てくるとややこしいから。あと、お金は強制チャージじゃなくて、希望額だけを入れておくという感じ。詐欺対策とかも必要だろうな・・・・そしてもちろん利用は任意。強制という形ではなく。

情報の一元管理と、マイクロペイメント。いわば、「国民総背番号制」と「電子日本銀行」。情報が流通するようになったのに、その規格化、および貨幣経済との分断が市場経済発展のネックになっていると思うんだよな。

駄目ですかね?こんなこと、きっとこれまでも色々な人が考えているはずだよね。何が問題なんだろう。

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