2011年05月11日

第三の男

第三の男 [DVD] FRT-005

ゴールデンウィーク名作劇場(ただしDVD)の最後は「第三の男」。

音楽しか知らないで観たけど、面白いね、これ。PCの画面で観てもちょっと陰影が分かりにくい部分はあるんだけれど、それでも光の使いかたが絶妙。展開される暗い話と軽妙な音楽のコントラストも良い。カメラワークも凝っている。ほとんど斜めだったり、変な角度からだったり、徐々に変化していったり、工夫されていないアングルが全然ない。何よりストーリーが簡潔にして非常に小気味いい。そして、ラストの仕上げ方も良い。あぁ、これは名作ですね、という感じの作品。ほとんど欠点が見つからない。こういう作品が、その後のミステリー作品に物凄く大きな影響を与えているんだろうね。何というか、お手本的な映画。「お前、映画を語るならまず『第三の男』を観てからにしろよ」と。今頃観てスイマセン。

最近のサスペンス映画って、ひねりすぎ、凝りすぎで、2時間に押し込むには多すぎる量の情報をてこ盛りにしちゃう。さぁ、次はどんなどんでん返し?みたいな感じになっていて、これは原作も脚本も大変だろうなぁ、というのが多いんだけれど、この作品は大きな仕掛けはひとつだけで、あとは主要なキャラクターの味付けで変化をつけている。でも、その性格付けが見事。こういう作品を作られてしまうと、以後の作品はどうしたって「インスパイアだよね」ってことになってしまう。これが昔の良さだよね。クリエイティビティ全開。

それにしてもこのDVD、500円か。TSUTAYAの旧作半額セールで借りたんだけど(100円)、500円なら買えば良かった。

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