2011年05月27日

海水注入をめぐるどたばたのまとめ

ことの推移↓

東電、水素爆発を起こした初号機に海水注入を検討(3/12)
東電、海水注入の準備を開始(3/12 12:00ごろ)
東電、海水注入を決定(3/12 14:50ごろ)
真水停止(3/12 14:53)
東電、海水注入を原子力安全・保安院にファックスで連絡(3/12 15:20)
 →首相官邸には連絡なし(首相、国会で答弁)
首相ら、海水注入を検討開始(3/12 18:00)
海水を注入開始(3/12 19:04)
20分後に注入を中止
 →「班目から「海水の注入は再臨界の危険性がある」という意見が出されたから」(5/21 細野補佐官)
  →「そんなことは言ってない」(デタラメ斑目)
   →「臨界の危険性がある」ではなく、「再臨界の可能性はゼロではない」に訂正
 →「海水注入は中断してなかったんだよーん」(5/26 東電)
  →「俺はなんだったの?」(デタラメ斑目)
東電、原子力安全・保安委員会へ海水注入中止について連絡
 →保安院「連絡を受けた記憶のある者はいない」
首相官邸、海水注入中止について知らなかったと説明


感想
要するに、「海水注入を中止しました」と言った東電の馬鹿がいたおかげで、政府は「いや、御用学者が臨界の危険性があるって言ったから、止めさせたんですよ!」(責任逃れ)と言い、御用学者は「俺は臨界の危険性があるなんて言ってない!危険性がないとは言えないと言ったんだ」(責任逃れ)と言ったわけだ。
それで、首相官邸は「大体、そんな連絡受けてないぞ」(責任逃れ)と言い、保安院も「聞いてねぇ」(責任逃れ)と言い、「おい、馬鹿東電、お前ら、誰に連絡を入れたんだよ!」(責任逃れ)とはしごを外された東電がオロオロしていたところ、IAEAの圧力に耐え切れなくなった原発所長が「いや、そもそも止めていませんでした」と。

一見すると「止めました」っていう情報が独り歩きしただけとすれば丸くおさまるのですが(笑)、それはあくまでも結果論。実際には全部本当で、海水注入の継続すら嘘なんじゃないの?ということですが、わかったことは首相官邸も保安院も東電も全部信用できないということ。この人達が「ただちに影響が出るものではない」と言っている福島や茨城の農水畜産物をパクパク食べている人たちはおめでたいなぁ、と思います。

あと、「俺はなんだったの?」って、御用学者とはそんなモノ。行政の都合によってはしごを外されるのは良くあることです。あとで「カルタヘナ物語」をご紹介しましょう。多分。

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