2011年06月08日

故郷を原発に破壊され廃業するお豆腐屋さん

ネットをふらふらしていてこんな文書に行き当たった。GoogleDOCSの文書だけれど、今現在、凄く重いのでこちらに個人情報を除く全文を転載してしまいます。連絡先等については原典を当たってください。

出典:https://docs.google.com/document/d/1GBTholRH5_oGdn066B_e2LR6Nm1sV5LhmcVrkSaVBpY/preview?hl=ja&authkey=CNHW6MQN&sle=true

豆腐屋廃業のお知らせ

今年3.11の大地震と津波に引き続く原発事故の発生以来、事故収拾の進展や会津地域の放射能汚染の状況を見守りながら、豆腐屋の今後の方針についてずっと考えてきました。これまで、会津産を中心として福島県産無農薬大豆100%の地産地消型豆腐屋の実現に向けて、パートナーの契約農家の皆様に様々な無理をお願いして、創業以来10年目にして昨年やっと達成することができました。しかしながら、福島県内の土壌汚染の実態が徐々に明らかになるにつれ、今年度の県内産大豆の使用を断念し、4月早々に契約農家さんに作付けをお願いしないことをお伝えしました。

その後、会津地域においても、公式発表の数値を用いても年間積算量(=累積量)が一般人の法定基準の1mSvを超える見込みとなっています。 実際に計測された方々によると空間線量の値が国や県の公式発表の数値よりも実際は2−3倍以上高いこともわかっています。さらに、事故原発からは今も放射性物質が放出されていますし、1−3号機がメルトダウンしていることも正式に発表されました。すでに、会津も本来避難すべき地域となっています。

豆腐屋としては、大豆そのものは昨年度産ですので問題ないのですが、製造工程において空気中から放射性物質が混入する可能性は否定できません。このような状況において、豆腐を作る気力も売る熱意も失ってしまいました。また、低線量被曝や内部被曝のリスクから家族の健康を守ることも重要と考えます。いろいろと悩んだあげく、豆腐屋を廃業し県外に避難、つまり「原発難民」になることを決意した次第です。

原発事故発生後の東京電力、国、県の福島県民に対する情報隠し、不十分かつ不誠実な避難計画などの非道の対応には怒りを抑えることができません。特に県が雇った放射線健康リスク管理アドバイザーである長崎大学の山下俊一教授による年間100mSvまで安全と全県民に信じささせようとする活動は、極めて許しがたい行為です。国や県の非道の対応によって中通りの子供たちは今も極めて高い被曝リスクにさらされています。余計なことに予算を使わず、子供たちを避難させるために全力を上げるべきだと考えます。子供を守ろうとしない政府は、存在意義がありません。

今回の原発事故によって、福島県の海も大地も汚染されました。それを元にもどし補償する責任は一義的には東京電力にあります。東京電力が加害者で、福島県民が被害者です。もちろん国や県も責任があります。私は、県外へ避難した後も、福島県民のはしくれとして、県民の避難の支援、事故とその後の不手際な事故対応、情報隠しの責任者に対する責任追及を生涯をかけてやっていく所存です。

1999年に一目惚れした会津に移住し、2000年6月に豆腐屋を創業して以来、支えていただき応援していただいた皆様には本当に申し訳ございませんが、苦渋の選択をご理解いただきますようお願い申し上げます。

豆腐屋の営業は6月12日(日)をもって終了させていただきます。

長い間、本当にありがとうございました。妻ともども心より御礼申し上げます。

2011年6月6日

豆腐屋おはら 店主

追伸

避難に関する情報など私にできることであればお問い合わせ下さい。またお叱りのお言葉,近況でも結構です。



このお豆腐屋さんを紹介した福島県の記事がこちら。
福島県会津地方振興局 豆腐屋おはら

以下、抜粋。

知り合いに会津を紹介され、峠から見た田園風景に
一目ぼれしてしまった。


ただし、地域に根付くことが大切であり、
地域の大豆を使い、地域の人に食べてもらい、
「小原さんの豆腐は日本一だ」と言ってもらえば、
夢は一つ達成できたのではないかと思う。


会津の人には申し訳ないが、
ここを第二ではなく、第一の故郷とさせてもらう。


残念ながら、福島原発はこうした小原さんの思いを根こそぎ吹き飛ばしてしまった。それが天災なのか、人災なのかの検討はともかくとして、小原さんが被災者なのは間違いがない。

きっと、小原さんのような人たちは山ほどいるはず(津波で全部流されちゃった人も、原発が吹っ飛んで放射能をふりかけられちゃった人も、一緒)で、僕達ができることは、そうした大勢の被災者をきちんと見つけてきて、彼らをサポートしていくことのはず。そうした活動には、インターネットはきちんと力を発揮するはずだ。

経済産業省には、リバネスみたいなハリボテ看板だけのインチキ会社に補助金出すくらいなら、こういう人をきちんと支援していただきたい。

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この記事へのコメント
タテ日本の一次産品はやっぱりダメでしょうね。フクシマは特に。全域をソージしたあとに処理施設稼動+太陽光発電の畑造成カモ。
http://www.greenaction-japan.org/internal/110523_IRSN_drph2011-10.pdf
Posted by ハラ at 2011年06月08日 22:01
> タテ日本の一次産品はやっぱりダメでしょうね。フクシマは特に。全域をソージしたあとに処理施設稼動+太陽光発電の畑造成カモ。

このお豆腐屋さんが不幸なのは、ターゲットとしている人たちが放射能に敏感な層だということです。有機農業とかに興味を持つ人達が放射能を簡単に受容するとは思えません。

ちなみに僕は有機にはそれほど魅力を感じませんが、それでも放射能ふりかけは嫌です。ただ、嫌なのは放射能だけで、お豆腐屋さんには何の落ち度もないわけで、再起を支援したいという気持ちでいっぱいです。
Posted by buu* at 2011年06月08日 22:13