2011年07月26日

作業部会は馬鹿、ということ以外にも色々と分かる良い記事

生涯累積線量:食品安全委「100ミリシーベルト」答申へ
http://mainichi.jp/select/science/news/20110726k0000e040042000c.html

いくつか大事なことが書いてあるので、要注目の記事。

作業部会はこれまで、広島・長崎の被爆者疫学データなどを検討し、成人については「100ミリシーベルトを超えるとがんのリスク増加など健康影響が明確」と判断した。


データは広島・長崎の被曝者の疫学データです。どの程度の信頼性があるのか、考えなくてはいけませんね。「健康の影響が明確」というのは重要なところですが、これは恐らく低線量の長期被曝ではないはず。短期被曝、長期被曝の別、あるいは外部被曝と内部被曝の別も、このデータでは考慮されていないのではないでしょうか。

「大人より感受性の強い子供にも留意する必要がある」とし、子供の健康に配慮した規制値の必要性も示した。


ヨウ素についてはこういうデータを見た気がするのですが、セシウムもですかね?核種による検討もないようです。

生涯100ミリシーベルトは、人生を80年とすると年間1.25ミリシーベルトとなる。日本人は宇宙や大地、食べ物から年約1.5ミリシーベルトの自然放射線量を浴びており、同程度の被ばくなら、健康への影響は生じないだろうとの考え方だ。


はい、ここ、重要です。この考え方にはどこにも広島・長崎の疫学データが関与していません。「普段これだけ浴びているんだから、同じくらい浴びても大丈夫だろう」というのは科学ではありません。「普段、ご飯を一日3回食べているのだから、6回に増やしても影響ないだろう」という考え方です。もちろん、6回に増やしたらデブまっしぐらですね。この作業部会の参加者が馬鹿ばっかりだということが容易にわかります。

一方、食品安全委は100ミリシーベルト以下なら確実に安全という根拠は見いだせていない。


ここも重要なポイント。ときどき「100ミリシーベルト以下の被曝で健康被害が出たというデータはない」という意見を耳にしますが、同様に、100ミリシーベルト以下なら安全という根拠もないわけです。要は、100ミリシーベルト以下の場合はさっぱりわからない、ということです。「健康被害が確認されていない」=「安全」と勘違いする人がたくさんいるようですが、全然違います。

食品を通じてセシウムやストロンチウムなどを体に取り込んだ場合の影響は評価するデータがなく


ここも重要ですね。今、せっせと茨城産のネギとかを食べている人は、自分の体を使って人体実験しているに過ぎません。どこの誰が「安全」と言ったのか知りませんが、データがないのにどうして「安全」って言えるのか不思議です。少なくともこれは科学ではありません。データがないんだから。

この記事へのトラックバックURL