2011年08月19日

3.11以降の原発に関する個人的メモ

3.11でわかったことは、「原発は絶対に安全」というものではない、ということ。「絶対」はないとはわかっていても、「ほぼ絶対」はあるんじゃないかな?と思っていたのが覆ってしまった。絶対じゃなかった時のダメージもわかった。通常、リスクというものは“発生確率”ד被害”で考えれば良いと思うのだけれど、“被害”があまりにも大きいのであれば、発生確率がほぼ0であったとしても、そのリスクは踏むべきではない。選択の余地があるのなら。

今、原発の安全性について検討する際には、地震の揺れとか、津波とかを考えて安全か、安全ではないかを議論している。しかし、例えば原発に隕石が落ちてきたらどうするのか。その可能性は0ではない。「隕石が落ちてくるとは思いませんでした。おかげで首都圏は壊滅しました」では困る。あるいは、敵国からのミサイル攻撃も有りうるだろう。敵国から見れば格好のターゲットだ。今回の爆発で撒き散らされた放射性物質は原爆の20個分とも言われている。ご丁寧に最初から爆薬を抱えているわけである。日本を占領するのではなく、日本にダメージを与えようと思うなら、ここを攻撃しない手はない。

結局、それがどんなに困難な道であったとしても、日本のような狭い国土の国においては、脱原発を図らなくては仕方がないということだと思う。
「ゼロリスクなんて実現できないでしょ」という人もいるが、原発の場合、作らなければリスクはゼロである。

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