2011年12月05日

未来を生きる君たちへ

川越スカラ座3連チャンの1作目は「未来を生きる君たちへ」。

inabetterworld


アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞を獲った作品。

冒頭からいきなり複数の話が独立して始まるので、あれ?どうなっているの?と動揺してしまうけれど、すぐに話はつながってくれる。一つはケニアの難民キャンプのお医者さんの話。劣悪な条件下での医療従事に加え、現地の治安の悪さが医者の神経を削っていく。もう一つはデンマークの学校でのいじめの話。この2つの話の中でのテーマは暴力とか復讐。体がそれほど大きくもない転校生が周りから認められるためにはどうしたら良いのか、日頃から傍若無人な、ジャイアン(ドラえもん)を100倍ぐらいひどくしたような奴が怪我をしたらどう対応すべきなのか、どちらも中核にいるのは「どこにでもいる悪い奴」で、その周りにいて迷惑を被っているその他大勢の善人たちに対して、一定の力を持っている人間の立ち回り方を描いている。

子供たちのパートは、子供の話なのできちんと収まりが付くのだが、難しいのはアフリカの話。デンマークの学校を舞台にしたいじめの話と、アフリカで展開される非人道的な話の間には、大きな隔たりがある。

色々と考えさせられるところがあり、平和ボケの日本人も観ておくべき映画だと思う。英語の題は「in a better world」で、デンマーク語の原題は日本語で「復讐」。酷い邦題が多い中、この題は悪くないと思うけれど、個人的にはどうも「僕らのミライへ逆回転」を連想してしまう。

川越スカラ座は12月9日まで。☆2つ半。

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