2011年12月22日

東武東上線沿線に住んでいる人間がおさえておくべき3大スポット

ラーメンやとんかつの評論家を長いこと続けていると、気がつくことがある。それは、「地元に愛されている店にこそ、優良店がある」ということだ。こういう店は、よそ者がふらっと食べに来ても、そのありがたみはいまいちピンとこなかったりする。僕は東上線沿線に住んで10年以上になるので、そろそろ「ここだけはおさえておくべき」というものを3つ、ラーメン、とんかつ、映画の、僕の得意とする分野で挙げておきたい。

1.一本気(ラーメン)
言わずと知れたラーメン屋の最高峰。僕がこれまでに食べてきたラーメンは1,500軒ぐらいだと思うのだけれど、ナンバーワン。しかし、別に行列店でもない。以前、朝霞台にあったときはかなりの行列店だったけれど、みずほ台に移ってからは、時間さえ選べば並ばずに食べることができる。なぜ日本一のお店が行列店にならないかといえば、臨時休業が非常に多いからだ。この夏の間も、ずっと休みだった。ようやく店が開いたと思ったら、今度は夜間のみの営業。これでは、都内から1時間近くかけて食べに来るわけにもいかない。だけど、近所の人間なら、「あ、やってるんだ」と思ったときに食べることができる。近くにはプランBとして使える店もあるので、近場の人間が食べに行ってやっていなくても、ダメージは大きくない。他県からわざわざ食べに来ることはオススメしないけれど、東上線沿線の住民なら一度は食べておきたいお店である。

2.いち川(とんかつ)
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とんかつといえば上野、秋葉原、神田あたりに名店がひしめいているので、やはり東京から食べに来るほどのこともない。しかし、1,400円という低価格でこのレベルのとんかつを食べることのできる店を、今のところ僕は知らない。もちろん、全てにおいて非の打ち所がないわけではない。あそこがこうなれば、ここがこう変われば、というところは色々ある。だけど、朝霞界隈に住んでいる人がわざわざ六本木まで出かけて、5,000円近いとんかつ(普通に美味しいけど)を食べるのはドブにお金を捨てているようなものだ。全然メディアに紹介されないから、知らない人も多いと思う。急行すら止まらない朝霞駅から、さらに歩いて10分程度と、立地も良くない。だから、いついっても、間違っても行列などしていない。むしろ、客は自分だけ、ということの方が多い。だけど、ヒレカツで比較するなら、この店のカツより美味しいお店は、2,000円以上の店でも数えるくらいしか思いつかない。お店は高齢のご夫婦が経営されているので、いつおしまいになっても不思議じゃない。「そんな名店があったのか!」と後悔するのは確実なので、これを読んだ人はすぐに食べに行ったほうが良い。一度行けば、「なんで早く来なかったんだろう」「二人が元気なうちにまた来よう」と思うのは間違いない。

3.川越スカラ座
子供の頃、近所の駄菓子屋の横に張り紙スペースがあって、そこには映画のポスターが貼られていた。映画館の名前は紅座。横浜の六角橋にあった小さい映画館だ。もう、何十年も前に閉館してしまったのだけれど、僕の中では映画館といえば、紅座なのだ。そして、見つけたのが川越スカラ座。今、僕が一番好きな映画館は、バルト9でもなければピカデリーでもなく、シネプレックスでもなければシネマズでもない。この、川越スカラ座である。つい先日、川越在住のやつにスカラ座の話をしたら、「寒そうだよね、安普請で」とか言っていたけれどとんでもない。真冬だって暖房はきちんとしているし、毛布もあれば100円カイロもある。何より、映画館の人たちのもてなす心が暖かい。3D映画はダメだろうけれど、音響だって別に問題ない。画面はちょっと暗い気もするけれど、それを言うなら池袋シネ・リーブルだって暗い(シネ・リーブルも好きな映画館だけど)。小さい映画館だから、観たい映画を必ずやっているわけではないけれど、掘り出し物の映画を上映している。今やっている「監督失格」だって味のある映画だし、年始には「宇宙人ポール」も上映される。この映画館は、みんなで支えて大事にしてやらなくちゃいけない。青山ブックセンターが潰れた時、多くの人が残念がったけれど、じゃぁ、あんたたちは青山ブックセンターでどれだけ買い物したのよ、と思った。ここも一緒。良い映画館だと思うなら、観に行かないと。だけど、行ったことがない人のほうが多いと思う。行ってみなくちゃ、ここの良さはわからない。行ってみて、良い映画館だと思ったら、大事にしてあげて欲しい。志木や朝霞台からなら、池袋に行くのと大して変わらないんだから。

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