2012年02月09日

総統閣下はお怒りです「超兵器R-1号」

モリタック:閣下、ヨーグルトが買い占められてしまって手に入りません!

註釈:ヨーグルト
子供の頃から俺の頭に刷り込まれているのは「♪明治ブルガリアヨーグルトぉ〜」。音楽を伴った刷り込み、恐るべし。


閣下:俺の大好物なのに、なんでだよっ!!

ヒロッコ:どうやら、どこかのテレビ番組でインフルエンザになりにくくなると放送されたようですね。

註釈:どこかのテレビ番組
◯◯を食べると健康になる、××を食べると頭が良くなる、などはワイドショーネタの定番。本当に効くものは何一つない。というか、効くまで食べたらきっと別の障害が発生する。


閣下:くだらん。実にくだらんっ!どうしてこの国の愚民どもは、そうやっておかしな情報に躍らされるんだっ!

モリタック:効かないんですか?

閣下:知らんよ、そんなことっ!学者はすぐに「本当に?絶対に?効かないとか、断言して良いんですか?」とか言ってくるけれど、そういう問題じゃないだろ。本当に自信を持って言えるならさっさと一流科学雑誌に論文を載せろという話だ。

ヒロッコ:科学的には、証明されていないような気もするわね。

閣下:大体、どういう理屈でヨーグルトを食べるとインフルエンザになりにくくなるんだ?

ヒロッコ:えーーーーと、風の噂では、乳酸菌が腸内のナチュラルキラー細胞を活性化させ、免疫力が向上するそうです。

註釈:活性化
元気になること。


閣下:また、あやしい情報だな・・・。ナチュラルキラー細胞が活性化するとか、免疫力が向上するとか・・・。

ヒロッコ:ちょっと調べてみたら、ZAKZAKに記事がありました。

ヨーグルト「R−1」店頭から消えた!本当にインフルエンザに効く?
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120204/dms1202041449011-n1.htm

ヒロッコ:なんか、自治体が疫学調査をやったようですよ。

註釈:疫学調査
疫学調査に関する詳細は「総統閣下はお怒りです」P119の「疫学調査のひみつ」参照。


閣下:どうせいい加減な疫学調査なんだろ?

註釈:どうせいい加減
疫学調査によって食品の健康に対する有効性が証明された事例はほとんどと言って良いほど、ない。


ヒロッコ:抜粋します。

 一体、何が起きたのか。発端は、有田焼で知られる佐賀県有田町の衝撃的な疫学調査だった。
 それによると、2010年9月7日〜11年3月18日までの期間、有田町の小中学生1904人が「R−1乳酸菌」を含むヨーグルトを毎日食べたところ、隣接する伊万里、武雄(たけお)、嬉野(うれしの)の3市と比べてインフルエンザの感染率が激減。武雄市の小学生の累積感染率が10・48%だったのに対し、有田町の小学生は0・64%にとどまるなど明らかな違いが出たという。


閣下:これのどこが衝撃的なんだよ。たまたま有田町ではインフルエンザが流行らなかっただけじゃないのか?

註釈:衝撃的
個人的にマイブームな「衝撃的」はやっぱりのぶぱんだ。これは良いものだ。




ヒロッコ:さらにこんなふうに続いています。

 疫学調査を行った町立有田共立病院の井上文夫院長が説明する。
 「客観的なデータシステムを基に行った調査で、その結果、このヨーグルトを摂取した子供たちが、そうでない子供たちと比べて、インフルエンザに感染しにくかったというのは事実です。調査後もご自身で買われている方も多く、今シーズンもこの地域では、インフルエンザ患者は他の地域に比べて少ない」


閣下:そりゃまぁ、事実かも知れないよ、感染しにくかったのは。だけど、前にも教えたけれど、相関はあっても、因果関係があるとは限らない。それに、これは一回コッキリのデータだろう?大体、条件が違いすぎてコントロールの体をなしてないだろ、この調査は。本気でヨーグルトのインフルエンザに対する有効性について疫学調査をやるなら、同じ学校の生徒について、ヨーグルトを食べた子供と、食べない子供を比べなくちゃ意味ないだろ。

註釈:前にも教えた
公式ブログ「因果関係を追え」参照。


ノブポン:こんな調査は全く参考にならないということは言うまでもない、ということですね。

閣下:インフルエンザが流行している学校の中で、ヨーグルトを食べていた子供だけがピンピンしていた、というのならまだ話はわかるぞ。だけど、この調査は町ごとの比較だよ。たまたま、有田町ではインフルエンザが流行しなかったのかも知れないし、予防接種が当たったのかも知れないし、みんなが一所懸命うがいをしたのかも知れない。インフルエンザが流行らなかった原因はなんだかわからないよな。

ヒロッコ:他にこんなことを言っている研究者もいるようです。

免疫学に詳しい人間総合科学大学の藤田紘一郎教授は、「以前から各メーカーがそれぞれの乳酸菌を用いた研究を後押しし、乳酸菌がインフルエンザ予防に役立つことはわかっていました。乳酸菌によって腸内細菌のバランスが良くなると、NK細胞(免疫細胞の一種)が活性化して、インフルエンザにかかりにくくなるのです。『R−1乳酸菌』だけでなく、他の乳酸菌でもいい」と説明する。


註釈:人間総合科学大学
通信制専門大学なんだって。今回初めて知りました。へぇー。


註釈:藤田紘一郎教授
免疫学に詳しいらしく、東京医科歯科大学の名誉教授でいらっしゃる。日経新聞のインタビューに答えて「腸内細菌は免疫を作り、自然治癒力の源泉にもなっている大事なものです。それなのに、日本人の体内では減っています。それは大地で育つ野菜や果実の摂取量が減る一方で、防腐剤や添加物入りの食べ物などをたくさん食べていることとも関係があると思います」と述べた。腸内細菌って、減ってるの?ほんとに?いつと比べて?「関係があると思います」って、根拠あるの(笑)?


閣下:あのさー、もし本当に「インフルエンザの予防に役立つ」って科学的にわかっているんなら、最低でもヨーグルトは「インフルエンザの予防に役立つ」っていうトクホになるだろ?なんでトクホになってないんだよ。

註釈:トクホ
基本的に効かない飲み物、食べ物。効くまで食べてしまうと偏食になる。


モリタック:効かないからでしょうか?

閣下:そうなんじゃないの?知らないけど。大体、そんな簡単に免疫力があがってたまるか!万一免疫力があがるとしても、インフルエンザにならないくらいにあがった頃にはもう夏だろ!

モリタック:夏風邪には効くかも知れません!

閣下:先が長すぎて話にならんっ!!それに、本当に効くなら、予防注射も要らないだろっ!!アホかっ!!しかも、特定のヨーグルトが効くとか、わけわかんないぞ。

註釈:特定のヨーグルト
原料は牛乳だろうし、そうそう特殊なものができているとも思えない。


ノブポン:トクホなど、公的な機関の認定がない以上、国民の一定の理解が得られているのかどうかが唯一の基準と言えますが、ヨーグルトについてはまだそういった段階にないのではないかと考えます。

ヒロッコ:でもまぁ、信じるものは救われる。勝手に信じていれば良いのではないですか?

閣下:いやいや、仮に本当は効かないとしたら、これはとんでもない話だよ。「俺はヨーグルトを食べているから、インフルエンザにはならないんだ」って、油断して、うがいもせず、予防接種もせず、おかげでインフルエンザになっちゃった、とかだったら困るだろ?

ヒロッコ:それは困りますね。

ノブポン:やはり、予防接種とこまめなうがい、手洗い、健康的な日頃の生活などが現実的な対応策と言えそうです。

閣下:頼むよ、ほんとに。それで俺の大好きなヨーグルトが買い占められてるって、何なんだ、全く。どうせ怪情報を流すなら、俺の嫌いなものでやってくれ!

註釈:怪情報
大抵の場合、発信元はテレビのワイドショーのような気がする。個人的な感覚ですが。


モリタック:閣下が嫌いなものって、何でしたっけ?

ヒロッコ:総統閣下が食べられないものはライチだけよ。

註釈:ライチ
閣下は子供の頃、テレビでナイターを見ながらライチを食べていて、想像を絶するほどの数のライチを食べてしまい、気持ち悪くなってしまった。以後、ライチを食べることができなくなった。多分、一生分のライチを食べてしまったんだと思う。


モリタック:じゃぁ、ライチを食べるとインフルエンザにならないってことにしましょう。

閣下:それなら許す。

註釈:それなら許す
独裁者の考えることは所詮この程度。



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