2012年02月25日

総統閣下はお怒りです「姿なき小児がん患者」後日談

おしどりマコ氏と週刊文春の反論会見があったので見てみた。

おしどりマコ氏・「週間文春」編集部緊急記者会見(タイトルには誤字が含まれるが、そのまま転載)

どうせ大したことはないだろうと思っていたけれど、予想通りである。おしどり氏と文春編集部がどうやって保身を図るのかと思ったら、出てきた技は「情報源の秘匿」である。それって、情報源を守るための技であって、今回は情報源たる内科医が自分で「僕です」って出てきて記者会見までやっているんだから、なんだそりゃ、自己保身のためにそれを使うって、募金活動をしておいて集めたお金で豪遊とかそんな感じですか、という気分である。

記者会見の質問がぬるかったので、ほとんど聞く価値がない会見だったが、唯一聞く価値があった発言は「福島以外の子供についてエコー検査をしていない」という部分である。検査にあたって一般人のコントロールが取られていないということでは、全く科学的ではない。あたりまえの話だが、福島の子供と、県外の子供を同じように調べてみたら、福島の子供だけに異常が見つかった、ということでなければ、全く意味がない。調べてみたら普通の子供達からも結節や嚢胞が見つかるかもしれないじゃないか。それほど難しくないんだから、なぜそれをやらないのだ、という話である。

#実際に調べてみたら福島県外の子供たちからは何も見つからず、福島の子供だけから特異な結節・嚢胞が発見されたというのなら、大問題になる可能性がある。研究畑に近い医者であれば、そういう可能性がありそうなら必ず興味を持つはずで、そういう医者が全く出てこないことには首をかしげざるを得ない。

「絶対に甲状腺がんではないと結論が出たわけではないから、『甲状腺がんの疑い』というタイトルは嘘ではない」というのなら、あぁ、そうですか、という感じであって、なんだかつまらないニュースだったな、と思うのである。

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