2012年03月29日

総統閣下はお怒りです「ネットが来た」

モリタック:民放連の新会長がNHKに対して「ネットによる番組同時再送信は控えて欲しい」と述べたようです。

註釈:民放連
社団法人日本民間放送連盟。日本において無線で放送する民間テレビ・ラジオ局による業界団体。


ヒロッコ:元ネタはこれね。

民放連次期会長「NHKの同時配信控えて」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120329-00000117-san-soci


民業圧迫につながるという見解のようです。

註釈:民業圧迫
公的組織の提供するサービスが民間の事業を圧迫すること。東大があるおかげで早稲田や慶應が冷や飯を食うとかも民業圧迫かな?


閣下:どのあたりが民業圧迫になるんだろうな?

モリタック:もちろん・・・・わかりません。

ノブポン:なんでもかんでも「民業圧迫」として機械的な対応をすることは社会的に許されない可能性もありますね。

註釈:枝野大臣は東電の値上げについて「機械的な対応をすることは社会的に許されない」(28日、参議院経済産業委員会)と述べたようです。


閣下:例えば「今日、3人の死刑囚の死刑が執行されました」というだけでは単なる事実の伝達に過ぎない。速報という価値は存在するけれど、その価値はテキストとして速報されても消費される。ということは、ニュース番組を同時にネットに流したとしても、大した影響はないんじゃないのかな?

註釈:死刑が執行
3月29日午前、死刑囚3人の刑が執行された。平成22年7月以来1年8カ月ぶり。法律で決まっているのだから当たり前。刑執行を命じない法務大臣には罰則を用意すべき。


ノブポン:ニュースをネット配信する会社と、テレビで放映する会社が同一会社である状況が長く続くことは、ニュースの速報性の観点からも、ニュースの需給の観点からも、望ましいことではないという判断でしょうか?こうした発言が民放連の次期会長から出るとなれば、影響が出ることは間違いないとも言えますが、ただちに影響が出るかどうかはなんとも言えませんね。

モリタック:ごめん、何を言っているのか良くわかんないんだけど。

ヒロッコ:3月から閣下もテレビのキャスターを始めたから、私達としても興味はあるけれどね。

註釈:テレビのキャスター
日の出テレビの「総統閣下はお怒りです」のこと。毎週金曜日、夜9時から1時間の生放送。http://hinode.tv/


閣下:事実に対してどういう付加価値をつけるのか、例えば、死刑の執行について、どんな問題意識があるのかを、テレビ局・ラジオ局として提示することが重要なはずで、そこに局としての価値が生ずると思うんだがな。それこそが放送局の差別化であり、視聴率につながるんじゃないか?

モリタック:つまり、速報性だけでは、もはや価値ではない、と?

閣下:いや、速報性に価値はあるけれど、今や、その価値はネットのほうが上だろ?「ゆれくる」とか、テレビのスイッチを入れる前に情報が提供されるじゃないか。

ヒロッコ:テレビは、速報性においてナンバーワンの地位をネットに譲った、ということですね。

閣下:白黒ついたのかはわからんし、そもそもネット対テレビという形で対立するものなのかもわからんけどな。ネットとテレビの関係が今後どうなっていくのか、というのはなかなかに興味深い。視聴者、スポンサー、テレビ局の関係も含め、色々と勉強していきたいところだな。

モリタック:閣下にもわからないことがあるんですね。

閣下:むしろ、ほとんどわからないと言ったほうが良いくらいだよ。どうやったら視聴率が上がるかなぁ。

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