2012年04月09日

「アクアポークからの挑戦」の結果報告

「総統閣下はお怒りです」@日の出テレビがスタジオの外に飛び出す番外イベント「アクアポークからの挑戦」が、昨日大手町のビストロ・リヨンを決戦の場として開催されました。

このイベントは、横浜の新進気鋭銘柄豚「アクアポーク」が、秋田の桃豚、三重の松坂豚といった一流どころに「味」で挑戦するというものでした。味を評価する審査員は14名。皆さんにブラインドで三種類の豚肉を食べていただき、美味しい順番に優劣をつけていただく、という方法でした。肉は、ロース肉を選択。素材の味がわかりやすいように、塩コショウで炒めるだけとしました。

では、まず投票の結果を発表します。

A皿
12_04_08_979

一番美味しいと感じた 1名
二番目に美味しいと感じた 7名
三番目だと感じた 6名

B皿
12_04_08_980

一番美味しいと感じた 10名
二番目に美味しいと感じた 3名
三番目だと感じた 1名

C皿
12_04_08_981

一番美味しいと感じた 3名
二番目に美味しいと感じた 4名
三番目だと感じた 7名


1番になったお皿に3点、2番に2点、3番に1点をそれぞれ割り振ると、

A皿: 23ポイント
B皿: 37ポイント
C皿: 24ポイント

となりました。

僕が食べた印象を書くと、まずA皿は肉そのものの旨みが感じられる一方、脂が少なめで、ちょっと硬い印象。今回はやや厚切りだったので、その硬さが前面に出た感じでした。味は良いものの、食感の点で2番にしました。B皿は脂身の旨みのバランスがとても良く、また柔らかさの点でもAに優っていました。肉の旨味よりは脂の旨味と食感で食べさせる感じで、今回の食べ方では一番美味しく感じました。C皿はあまりにも脂が前面に出すぎていて、ちょっとしつこい印象を受けました。僕は日頃から脂身をあまり摂らない人間で、とんかつを食べる時もロースではなくヒレを頼みます。なので、C皿は3番目とジャッジしました。

元木のランキング 1番B、2番A、3番C

続いて、ばら肉を同じようにソテーして一皿提供していただき、それがA〜Cのどの皿と同じ肉かを当てるテストをしてみました。

謎の皿
12_04_08_982


僕は一切れ食べてみて、肉の部分の硬さが感じられたので、Aの肉と判断しました。同じようにこの肉をA皿と判定した人は5、6人ぐらいだったでしょうか。
#誰がこれを当てたのか、きちんとチェックしておかなかったのはちょっと失敗でした。

さて、結果発表です。

A皿→アクアポーク
B皿→桃豚
C皿→松坂豚
謎の皿→A皿(アクアポーク)

でした。うーーーーーん、残念。ポイント評価では、アクアポークはわずかに松坂豚に負けて最下位となってしまいました。しかし、松坂豚との差はほんとうにわずか。今回は松坂豚とアクアポークの優劣というよりは、桃豚が圧勝、という感じだと思います。

でも、僕は前述のとおり脂身の旨みよりも肉そのものの旨みが好きなので、硬さは薄く切れば良いだけ、と考え、アクアポークの肉を1セット、その場で注文しました。届くのが楽しみです。

今回思ったのは、牛ほど銘柄を気にすることのない豚でも、食べてみると個性が異なるということです。肉の旨味のアクアポーク、バランスの桃豚、脂の旨味の松坂豚、という感じでしょうか。だから、料理によって使い分ければ良いし、それぞれの肉にあった料理もあるはずです。例えば、ビストロ・リヨンの嶋氏によれば、松坂豚は赤ワインとの相性がぴったりとのことでした。僕は折角アクアポークのセットを買ったので、これからしばらくはアクアポークを使った料理をブログに載せていきたいと思います。

ちなみに、ばら肉を炒めたあとの脂を使って炒めたご飯も美味しかったような・・・・(でも、この頃にはワインをたっぷり飲み過ぎていて、写真もなく、本当にそんなものがあったのかどうかもわからず、夢の中での話かも知れません・・・)。

ということで、勝負についてはやらせなし。アクアポークが真っ向挑んだものの、残念ながら桃豚に敗北という結果となりました。

でも、本当に、良い勝負だったと思います。次は「勝負」ではなく、それぞれの肉の良いところをシェフに引き出してもらい、3種類の豚肉を満喫できるような、いわば「協奏」のイベントを考えてもらおうかな、と思っています。

日曜日の夜というちょっと難しめの時間に集まっていただいた皆さん、どうもありがとうございました。また、対戦の場を提供していただき、料理とたっぷりのワインを振舞っていただいたビストロ・リヨン、およびオーナーの嶋様、ありがとうございました。さらに、リスクを覚悟の上でガチの勝負を挑んでいただき、楽しい食事の機会を与えていただきましたアクアポーク様にも御礼申し上げます。

また、今回は都合が悪くて参加できなかった方々も、次の機会にはぜひいらっしゃってください。

ビストロ・リヨン

アクアポーク

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