2012年04月27日

僕等がいた 後篇

前篇の評価はこちらにある通り、☆2つ半と結構高く評価しました。

http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51329591.html

楽しみにしていた後篇なのですが・・・。

まず、社会人になってからの彼らを描くことになると思っていたので、ずっと改善されると予想していたコスプレ感なんですが、ほとんど解消しませんでした。というのは、回想シーンが非常に多いから。うーーーん。加えて残念だったのは、高校生時代と社会人時代の登場人物たちの、演技上の違いがほとんど感じられなかったこと。人間は成長したら、見た目以外にも色々と変わると思うのですが、その演じ分けがほとんど感じられませんでした。服装や髪型が変わっただけのような・・・。

「あれ?君たち、同棲していたんじゃなかったの?え???ルームシェアしていただけ??」みたいな展開があったり、脚本サイドでわざと観客をミスリードさせようとして、結果的にちぐはぐな内容になっている部分が多い印象を受けました。他にも、5年前のメールが携帯に残っていたり(ずっと機種変しなかったんですかね?でも、その割には使用感のない携帯だったけれど。あ、機種変するたびに毎回メールを移し替えたの?)、羽田空港で札幌に向かう人を探す際、なぜかJALのカウンターだけを探したり(いや、JALがスポンサーだったんでしょうが、釧路は全日空ホテルだったような)、おいおい、恵比寿でそっちに歩いて行ったら、帰る方向が違うんじゃないの?とか、突っ込みたくなるところもチラホラ。とはいえ、前篇では、夜の釧路のシーンが妙にブルーシート撮影っぽくて、「あぁ、この人達のスケジュールが調整つかなかったんですねぇ。それともロケから帰ってきちゃってから、『やっぱりこれじゃダメだ』とかの不測の事態が起きちゃったのかな?」みたいに微笑んだりしたものですが、今回はそういうのはなかったかな。いや、そういう、技術的な不自然さはなかったけれど、ストーリーとして、圧倒的にすれ違っている2人を背景に、物凄い偶然が連発して出会いまくるその他の人物同士の不自然なコントラストが凄かったと思います。それと、邦画にありがちな説明過多もちょっとどうなのか、と。「あの場面の真相は実はこんなことでした」というのがしつこすぎて、そんなに馬鹿丁寧に説明してくれなくてもわかるよ、と言いたくなります(なぜ妹に、の場面とか・・・・)。しつこいといえば、遠距離恋愛シーンも長ったらしくて、もうちょっと整理できないのかなぁ、と思ったり。

純愛といえば純愛かも知れないけれど、僕たちは「松田聖子と郷ひろみ」とか、「中森明菜と近藤真彦」とかをリアルタイムで見てきているので、「そうそううまく行かない」というのを知っているわけです。だから、この二人も、こんだけ大騒ぎをしても、数年後には離婚していそう、とか、冷めた感じで見てしまうところもあったりします。

とはいえ、映像表現的には基本的なところをおさえているというか、撮影意図が凄くわかりやすいというか、絵コンテではこういう風に書いてあるんだろうな、みたいなことが容易に察することが出来て、なかなか面白かったと思います。

あと、吉高由里子のプロモ映画と思えば全く問題ないことも事実です。彼女の魅力は良く表現されていたと思います。

前篇に比較してトーンダウンしていたのは否定できません(前篇は、特に終わり方が非常に上手だった)。こんなものかなぁ、ちょっともったいないなぁ、と思いました。

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