なぜこうなったかというと、今日は朝から雨で、雷は鳴っているし、風は強いし、こんな日にスキーをするのはいい大人のすることではない、ということになった。朝の8時にキャンセルが決まり、さて、どうしよう、ということになったのだが、慌てて帰っても恐らくは中央道は小仏トンネルあたりで大渋滞のハズ。僕は帰り道に上諏訪にある舞姫酒造に行って、そこの「翠露」というお酒を買いたいと思っていたので、それなら諏訪界隈をウロウロしてみるのも悪くない、ということになり、まずは諏訪に行ったのである。諏訪に到着すると大雨で、もう昼過ぎだった。まずは昼ごはんを食べよう、ということになり、白馬の宿で調べてあった鰻を食べることにした。行ったのは、諏訪でも一番評判が高い「小林」という店。
到着すると、店は満席で、少し待つことに。「メニューを見ておいてください」と言われたので、「上で良いかな」と思っていたのだが、メニューの横に書いてある「天然あります。時価」という文字がちょっと気になった。ほどなく席が空いたので、座敷に座り、注文となったのだが、その際に「天然はいくらなんですか?」と聞いたら、4千円、5千円、6千円のがあるらしい。意外と安いじゃないか。東京で天然鰻を食べようと思ったら、たいていは8,000円コースである。なので、ついつい、5,150円のを注文してしまった。
普通の鰻は下ごしらえしてあるようでそれほど待たされずに持ってきてもらえるようだったが、そこは天然。きっと40分待ちだろうと思って構えていたら、20分ぐらいで出てきた。
これまでに何度か「天然は身が薄くてパサパサしている」といった話を聞いていたのだが、別にそんなこともなく、普通に「凄く美味しい鰻」だった。が、鰻の経験が浅い僕には、天然と養殖の違いが良くわからなかった。そこそこに肉厚で、適度に脂が乗っていて、バランスが良い。この、脂が乗りすぎていないところが天然ならではなのかも知れない。しかし、これはあくまでも想像。食べ比べれば良かった。でも、一緒に行った人も僕も、「ちょっとわけてもらう」のは嫌で、どうせならまるまる一匹分食べてみたかったのである。
食べ終わって、「養殖との違いはどうだったんだろう」というモヤモヤしたものが残ってしまった。
後から来た人が注文の際、お店の人に「もうお一人様分しか天然がありません。食べ比べてみるのも良いと思います」と言われていたのを聞いて、そうだよなぁ、と思ったのだが、その二人連れは天然が食べたかったにも関わらず、二人ともに養殖を注文していた。うーーーん。
次に諏訪に来るときは、天然と養殖を頼んでシェアしようと思う。白馬には年に5、6回は行くので、機会は結構早く来ると思う。
店名 うなぎ 小林 (こばやし)
TEL 0266-54-7717
住所 長野県諏訪市四賀赤沼1958-2
営業時間 11:00〜15:30(L.O.14:30) 17:00〜21:30(L.O.20:30)
定休日 月曜・第1・3火曜(祝日の場合は翌日)