2012年05月20日

マリノス対ガンバ

僕は日産スタジアムで観戦するというと、大抵ホーム側2階の斜めからという座席を選択する。そこからの眺めは例えばこんな感じになる。

広島対横浜2007

この間のサイスタでも同じような場所を確保したのだけれど、この角度と距離感が一番好きである。ところが、今日は友だちに誘われていたこともあり、普段は座らない座席からの観戦となった。一階、バックスタンドのややアウェイ側である。いつも観ている場所の対角で、かつ一階というポジション。多分、自分だったら絶対に選ばないポイントで、「なんでここなんだろう??」と非常に不思議だった。不思議なだけで、ここがダメということではないのだけれど(笑)。

試合の方は、というと、マリノスの攻勢に対してガンバが単発のカウンターという構図。マリノスの攻撃は基本的に1トップ2シャドーで、トップはマルキーニョスを置きつつ、ときどき小野だったり、学だったり、という感じ。一方で中盤はガンバの中心であるヤットを中村、富澤、兵藤がソーンで抑えるという感じ。前半から前線の動き出しが遅く、同時に中盤はガンバの良さを消すサッカーで、お互いに決め手にかける淡々とした試合になった。アウェイでこれなら良いけれど、ホームではちょっとなぁ、という内容。結局、唯一とも言えるPKのチャンスを俊輔が外しやがってスコアレスドロー。

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PKをもらうきっかけとなったプレーで学が交代してしまったのだけれど、彼の怪我の具合はかなり心配。というのも、ここ5試合ぐらいの好調は学の活躍に寄るところが大きかったから。彼が数試合でも出場できないということになると、再びマリノスの前途に暗雲が立ち込める。

ところで、余計なお世話だけれど、ガンバの状態は非常に悪そうだ。マリノスは誰かをヤットにつけるわけでもなく、場所によってそのエリアを担当している選手が遠藤の面倒を見ていたけれど、フリーな状況でもヤットにボールが集まることはなく、特段厳しい状態でのプレーでもないはずなのに、攻撃の核になることができない。バックスの底にいる今野もそこから攻撃を展開するわけでもなく、見ていると普通にブロックを作ってのカウンターサッカーである。西野時代に見せていた変幻自在のポゼッション・サッカーの片鱗すら見えない。「このチームに今野が入ったら、いったいどんなチームになるんだろう」とさえ思ったのに、今や「ただ遠藤と今野がいるだけのチーム」である。これではACLを勝ち抜けないのも当たり前だ。代表もなんだかんだ言ってもヤットのチームなので、アジア最終予選がちょっと心配になってくる。

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