G:環境省のトップが俺に何の用だ?
環境大臣:君にしか頼めないのだ。何としても受けてもらいたい。
G:話を聞こう。
環境大臣:実は、3組の夫婦を敵から守ってもらいたい。金は予算の範囲でいくらでも出す。
G:・・・
環境大臣:その夫婦は常に敵から狙われている。正確には、敵のターゲットは彼らの子供たちだ。
G:その子供たちは、何か狙われる理由があるのだろう?それを説明してもらおうか。
環境大臣:その家族は、非常に特殊な状況に置かれている。狙われる理由はそれぞれだ。
G:それでは全然説明になっていないが・・・子供に何かあるというのか?
環境大臣:敵にとって特別な価値があるわけではない。ただ、我々にとっては非常に大切な子供たちなのだ。二組の夫婦には子供が3人、残りの一組には1人の子供がいる。
G:子供を守るだけなら、俺以外にも依頼できる相手がいるのではないか?それ以前に、自衛隊や警察で十分だろう?
環境大臣:いや、君にしか頼めないのだ。その家族は、特殊なカメラで常に監視されている。しかも、その映像はネットで日本中に中継されている。その監視の目をかいくぐって欲しい。
G:守るのは天皇家か?
環境大臣:いや、それなら管轄は宮内庁だ。今回は全く違う家族だ。しかも、監視はされているにも関わらず、その家族がどこにいるのか、詳細は国民の知るところではない。ごくわずかの関係者だけが知っているのだ。自衛隊や警察を動員すれば、その場所が知れわたってしまう。
G:何か、複雑な事情がありそうだな?
環境大臣:そうだ。これは国民にも知られてはならないミッションなのだ。
G:・・・
環境大臣:それともうひとつ、敵は主に空から攻撃してくる。しかも、彼らは我が国のレーダーには引っかからない。
G:最新型のステルス機体を使っているということか。目視で敵を発見しなくてはならないということだな?
環境大臣:そうだ。その上で、攻撃してくる敵を全て処理して欲しい。何としても、その家族を守る必要があるのだ。
G:処理の方法は俺に任されているのか?
環境大臣:任せる。敵の生死は問わない。ただし、条件がひとつある。
G:なんだ?
環境大臣:大きな音を立てないで欲しい。その家族には、ちょっとしたストレスも与えることが許されない。
G:注文はそれだけか?
環境大臣:そうだ。頼む。君しかいないのだ。
G:やってみよう。
環境大臣:おおっ、やってくれるか!
G:それで、3組の夫婦は今どこにいるんだ?
環境大臣:詳細はこれを読んでくれ。
NHK WEB NEWS