2012年06月24日

愛と誠

下妻物語のような、コミック・ムービー。「愛と誠」のような、コテコテの劇画調マンガをコミックムービーに仕上げた点が、意外性があって面白い。

冒頭、いきなりヘタウマなパラパラアニメで始まったところからして「??」という感じだったのだけれど、続く喧嘩シーンでダンスが始まって、「あぁ、そういう映画なのか」と理解した。以後、中盤まで、何か見ていてお尻のあたりがムズムズするような展開が続く。しかし、人間とは不思議なもので、その「意外な」調理方法にもやがて慣れてきてしまう。そして、慣れてしまうと、途中から歌やダンスの頻度が少なくなってしまったことが逆に残念に感じられた。かっとんだ脚本は素晴らしいと思うのだが、最後まで同じテンションでいけたらもっと良かったのになぁ、と思わないでもない。

役者は、中心人物の中では特に安藤サクラが良い。「愛のむきだし」での怪演の印象が強いのだけれど、本作でも彼女の魅力は十分に発揮されていた。歌も上手で、死角がない(ルックス以外は(笑))。他の役者も、多くが年齢的にその役はどうなんだ、と思ってしまうような配役なんだけれど、映画(脚本・演出)のパワーが凄いので、あんまり気にならない。観終わっても、「僕等がいた」のときのようなコスプレ映画感が全くなかったのだけれど、これは凄いこと。40過ぎたおっさんが高校生を演じていたというのに(笑)。

ストーリー展開は原作に忠実で、名セリフもそれなりに盛り込まれていて、上質のパロディに仕上がっていたと思う。あと、昭和感の描き方が見事だった。

じゃぁ、「楽しめたんですね!?」と言われるとそれは正直微妙。J−コミック・ムービーは好き嫌いがはっきりするところがあって、僕はモテキやデトロイト・メタル・シティは好きなんだけれど、ツレうつや嫌われ松子はダメだった。なんでかなー、と思って考えてみると、女優なんだな、と思い当たった。長澤まさみや松雪泰子が出ていたら、この作品もきっと好きだったと思う(笑)。評価は☆1つ半。

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