2012年10月09日

新しい靴を買わなくちゃ

パリに住むバツイチオーバーフォーティのおばさんと、売れないアラサー写真家、ただしイケメンの3日間の恋、みたいなものすごく陳腐な話をものすごくベタな演出で描いた駄作。

こんな映画、誰が観るんだよ、という感じだけど、実は毎年恒例の「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」の該当作がまだ見当たらなかったので、毒とわかっていながら観てきた。期待に違わず、酷い映画だった。これを観るのにミッドナイトインパリと同じ料金というのが信じられない。例えて言えば、両者には銀座水谷の寿司と、吉野家の牛丼くらいの差がある。

分かったのは、中山美穂がすっかりおばさんになってしまって全然魅力がなくなってしまったことと、向井理は演技が下手で大画面には耐えられないことの2つぐらい。

メインはおばさんとお兄さんただしイケメンの実際にはほぼ完全にありえない恋の物語。同時進行のサブに可愛いお姉ちゃんとそこそこ格好良い芸術家の恋。どちらもチンケで全く面白くない。北川悦吏子女史はこの映画で一体何を見せたかったのだろうか。アラフォーバツイチのおばさんでも宝くじを当てるぐらいの確率の百倍ぐらいの偶然があれば、向井理のようなイケメンをゲットできる可能性がある、ということを見せて、世のアラフォー婚活女子に希望を与えたかったのだろうか。でも、それなら、パリの夜中にタイムスリップして過去の芸術家たちと交流した方がずっとおしゃれだ。大体、この映画で描かれているパリはくすんでいて全然おしゃれじゃない。というか、もう冒頭から、「ほら、おしゃれでしょ?」という押し付けが満載で食傷気味になる。

後ろで観ていたおばちゃん(60前後と思われます)が観終わって開口一番「寝ちゃったので最後どうなったかわかんないんだけど」、それに連れのおばちゃんが答えて曰く「パーティーに行く、あたりまで起きてたのよ。でも、そこから先はわかんない」だそうで。おばちゃん、つまらない映画は、コーヒーを飲みながら観ると良いですよ。え?トイレに行きたくなるって?大丈夫、この映画はどの部分を取っても、「うわー、見逃しちゃった!!」というシーンはありません。何なら、二度トイレに行っても良い。あ、「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」の候補作を探すのにはうってつけです。ただ、その際も、もちろんコーヒーを忘れずに。映画館は昼寝するための場所ではないので。

#坂本龍一も仕事を選べよ、と思った。

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