2012年10月17日

ブログでバイオ 第78回 小学生から「食育」として教えておくべきこと(メモ書き、随時加筆・修正)

教育とは、普通の暮らしをしていくために最低限必要な知識や考え方を与えることのはず。ところが、「食」に関する教育は水準が低く、大人でも間違った知識で判断していることが多い。

先日、電化製品について「イオン発生」に関するマーケティング手法の問題性について指摘されたが、食周りのマーケティングはもっと酷い状況と言える。これは、生活者の知識水準が低いことに起因していると考えられる。効きもしない健康食品に人が集まり、きちんと作られた食品が売れないのでは、マーケットは正常化しない。正直者が馬鹿をみないようにするためにも、小学生からの「食育」が必要だろう。

今回は、小学生から教えておきたい「食」に関する情報をメモ書きとしてまとめておく。

なお、本メモ書きの作成にあたっては、「ほんとうの「食の安全」を考える」(畝山智香子、化学同人)、「科学的とはどういう意味か」(森博嗣、幻冬舎新書)を参考にした。

1.コラーゲンを食べても肌はプリプリにならない
◯コラーゲンはタンパク質である
◯コラーゲンは体のどこにあるのか>非常に一般的な、ありふれたタンパク質である
◯タンパク質とアミノ酸
◯タンパク質の吸収>タンパク質は巨大分子で、そのままでは吸収されない
◯タンパク質の合成>タンパク質合成の仕組み
◯遺伝子>遺伝子とは何か
◯必須アミノ酸>必須アミノ酸を摂らなくてはならない理由
◯バランスの良い食事>なぜバランスが大切なのか
◯不適切なマーケティング>生活者の無知につけこんだ「コラーゲン」商法と関連事例(ウコン、ブルーベリー等)

課題:身の回りの不適切なマーケティング事例を調べてみよう


2.身の回りの危険な食べ物
◯醤油は飲み過ぎると死ぬ
◯塩分は必要だが、摂り過ぎは危険>適量でなければ毒になる
◯玉ねぎはウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、イヌにとって毒>生物種によって感受性が異なる
◯ジャガイモにはソラニンやチャコニンという毒が含まれている>普段食べているものにも毒が含まれている
◯残留農薬の基準を当てはめると、ジャガイモは毒物となって販売できなくなる>農薬の基準はどの程度厳格か
◯食習慣をもとにした判断>ジャガイモはなぜ普通に販売できるのか
◯サプリも毒になることがある>ビタミンA、鉄
◯天然物と人工物>天然だから安全、人工だから危険ではない

課題:冷蔵庫の中の食べ物の致死量を調べてみよう


3.農薬と無農薬
◯農薬の種類>農薬の考え方、どんなリスクと化学物質(主に)とをトレードオフしているのか
◯農薬の規制
◯農薬の安全性
◯無農薬野菜の害虫>無農薬野菜に付着する害虫たち
◯農薬の利用状況と平均寿命>世界における日本の平均寿命
◯相関関係と因果関係>相関関係と因果関係の違い

課題:農薬と害虫、どちらが嫌か、議論してみよう


4.食品添加物
◯食品添加物の種類>主要な食品添加物
◯食品添加物の規制
◯カビの危険性>カビ毒の危険性について
◯食品添加物とカビ毒の比較>リスクを比較すること
◯食品添加物の利用状況と平均寿命>3.と同じ
◯相関関係と因果関係2>3.と同じ

課題:いつも食べているお菓子に含まれている添加物を調べてみよう


5.遺伝子組換え
◯農薬が届きにくいトウモロコシ
◯イモムシに食べられてしまうトウモロコシ
◯遺伝子とは、タンパク質とは>1.と連携
◯ヒトでは毒にならないタンパク質>2.と連携
◯アレルギーの危険性>「食べたことがない食べ物」と「遺伝子組換え食品」のアレルギーリスク
◯生態系への影響>自然界ではほぼ雑草化できない農作物
◯タンパク質と核酸の消化>1.と連携
◯遺伝子組換え食品の種類
◯遺伝子組換え食品の規制

課題:身の回りの食品にどのくらい遺伝子組換え食品が含まれているか、調べてみよう


6.バランスの良い食生活
◯必要な栄養素>1.と連携
◯サプリメントとは>普通に暮らしていれば、ほとんど不要なサプリメント
◯トクホとは
◯トクホの存在意義>なぜほとんど効かないトクホを国が認めるのか(医療費を削減したい財務省、天下り先を作りたい厚労省)
◯アレルギーと食生活>食べることができなくて崩れる食のバランス
◯日本の食糧事情・栄養事情
◯「主食」とは>主食とは偏食である
◯バランスの良い献立作り>どういう食事が「バランスが良い」のか

課題:昨日の夜ご飯のバランスを検証してみよう


7.食事による健康リスク
◯食べ過ぎ>肥満
◯偏った食事
◯アルコール>アルコール中毒、がん
◯脂肪酸の摂り過ぎ
◯カンピロバクター
◯アレルギー
◯アクリルアミド
◯病原性大腸菌>なぜ「ユッケ」や「レバ刺し」が禁止されたのか
◯BSE>プリオン説と、「わかっていること」「わかっていないこと」
◯放射性物質による体内被曝>低線量被曝に関する「わかっていること」「わかっていないこと」

課題:米国産牛肉、茨城県産きのこ、豚のレバ刺しのリスクについて議論してみよう


8.科学と感情
◯科学的であるということ>科学的とはどういうことか
◯塩酸と水酸化ナトリウムから作られる食塩水>科学的に作られた食品の例
◯科学と感情
◯正確な科学的知識と、感情をもとにした選択>生活の中で、知識を活用して選択していくことの必要性

課題:科学と感情のどちらを優先するのか、アンケートをとってみよう


  

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/buu2/51365395
この記事へのコメント
これはまず、世の中のお母さん達に勉強して貰いたいです。
Posted by あきこ at 2012年10月17日 23:53
> これはまず、世の中のお母さん達に勉強して貰いたいです。

どこかで講習会をやったら、人は集まりますかねぇ?

真っ正直にやると、コラーゲンを配合して売っている大企業とか、有機農業をやっている農家とか、食べて応援している人たちとか、厚生労働省とか、色んな所を敵に回すんですよね(笑)。食品って、インチキがまかり通って黙認されている業界なので。
Posted by buu* at 2012年10月18日 02:25