2012年11月25日

人生の特等席

curve


「TROUBLE WITH THE CURVE」という原題にはストーリーに絡めた意味があるのだけれど、それを「人生の特等席」としてしまったのでさっぱり意味不明になっている。このあたりがまず馬鹿。

次に字幕。アメイジング・スパイダーマンでも指摘(http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51346479.html)したのだが、菊地浩司は日本語が不自由。本作でも平気で「ら抜き」を使っていた。僕は年間70本ぐらいの映画を映画館で観ているけれど、ら抜きを使うような馬鹿は彼一人しか知らないので、「また菊地か」とすぐにわかる。字幕作家という日本語を最も大事にしなくてはならない種類の人間が日本語を軽く考えていることが腹立たしく、それだけで映画の価値が毀損する。

と、お決まりの邦題と字幕についての文句から入ったけれど、この映画はプロモーションも良くない。「キャリア最後の旅に出る」とか大げさなストーリーではないのに、大風呂敷を広げてしまっている。別に涙を流すような作品でもないので、見終わって「あれ?」となる。

#菊地浩司の日本語の不自由さには泣けてくる。

と、ここまでの批判は日本限定のもの。作品は、というと、普通に面白い。ただ、クリント・イーストウッドが監督をした作品のような重厚さはなく、小品という感じである。見所は・・・強いてあげるならグラン・トリノで俳優から引退したはずのクリント・イーストウッドの演技をまた観ることができる点だろうか。野球を「マネー・ボール」と対極の視点から描いているのが映画ファン&野球ファン的には面白いけれど、そういう積集合に該当する人間がどのくらいいるのか・・・。ことさら補聴器のような伏線を強調したりする演出は、わざとらしいといえばわざとらしいのだが、これも親切といえば親切なのかも知れない。

映画館で観ても後悔はしないけれど、このくらいの作品ならTSUTAYAで借りてきて観るんでも良いかな?と思う。評価は☆1つ半。

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