2013年01月12日

ワーキングプア問題の悪者は誰?

こんな記事があったんだが。

高学歴プア 東大院卒就職率56%、京大院卒はゴミ収集バイト
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130110-00000014-pseven-soci

この記事がバカなのは、自分でも途中で「新卒一括採用、年功序列賃金を温存する企業」と何が原因かきちんと気がついているくせに、なぜか結論は「文科省が悪い」「大学が悪い」みたいなことになっている点だ。

「高学歴なのにゴミ収集バイトをやっているなんて社会的損失だ」という部分についてはコンセンサスが得られるんだろうが、「有能な人を雇用するためには無能な人をクビにする必要があります」という(当たり前の)話になると、「え?じゃぁ、無能な僕がクビになるのは困るから、ワーキングプアな人は、引き続きワーキングプアのままでいて下さい」となる。

無能な人を雇いながら有能な人を雇うような余力は、もう日本の社会にはほとんど残されていない。無能な既得権者をそのまま雇用するか、有能かも知れない高学歴者を雇用するか、道は2つに1つなのだが、今の日本には1つしかない(もちろん、前者である)。もしかしたら日本の経済がV字復活を遂げて、無能な人を雇いながらも有能な人を雇用できる時代がやってくるかも知れないけれど、そのためには一度、無能な人を解雇できる社会に変えなくてはならない、というのが僕の持論である。

こういう話をすると、「じゃぁ、無能な人はどうしたら良いのか?」という反論が来るのだけれど、そういう環境になれば、無能な人は無能のままでいると死活問題なので、普通なら無能でなくなるための努力をするはずである。その、個々人の努力こそが、日本のV字復活の原動力になるのだ。努力してもダメだったら、生活保護を受ければ良いだけのことでしょ。

でも、日本には大量の「役に立たないけれど、努力するのは嫌な既得権者」がいて、これはダメかも知れないな、という状態である。

ま、「高学歴ワーキングプアーがっ!!」とか言っているマスコミや学者あたりの当人がそもそも既得権者なので、「もういい加減、終身雇用とか、退職金とか、アホなことは辞めましょうよ」という論調になるわけがないのだが。自民党の皆さんはわかっているのかなー。あ、わかっていても、手を付けられないのかな?

日本の問題は、有能な人が活躍できない以前に、無能な人に退場していただく方法がないことなんだよ。

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