とんかつ本の出版準備ということで、宿題になっているお店の絨毯爆撃に入りました。まずは都立大にある「福長」というお店。このあたりは学生時代に走り回った場所(本当に、文字通り走り回った。トレーニングで)なんだけれど、都立大が移転したせいなのか、随分と雰囲気が変わった気がする。
このブログでは何度も書いているけれど、「2,000円以下で食べられるとんかつで美味しい店はない」「食べるなら一番高額なメニュー」というのが僕の持論。この店の場合、一番高いのは特上ヒレかつ定食で2,520円。美味しい店の必要条件は満たしている。以下、評価。
注文すると最初につけものと小鉢。
これを食べながら、カツが揚がるのを待つこと約15分程度だろうか。
衣はやや細かめで味がしっかりついているタイプ。ちょっと硬いこともあって、肉との一体感がギリギリな感じ。ちょっと油断すると剥がれてしまいそうだけど、少なくとも僕が食べた限りではきちんと剥がれずに食べることができた。肉そのものの味もしっかりしていて美味しい。ジューシーさという点ではもうひと頑張りという気もするが、豚肉が持っている美味しさはきちんと引き出されている。ソース、醤油などの調味料は使わずに十分楽しめるし、むしろソースはかけない方が良いと思う。本当は塩で食べたいところだが、なぜかテーブルの上に塩がなかった。次は「塩をください」とお願いしようと思う。
キャベツ、ご飯、豚汁なども手抜きがなく美味しい。
同行者が注文した特ロースを一切れ食べさせてもらったが、こちらは肉の旨味と同時に脂の旨味を楽しむものなので、そのままではちょっと味がぼける。ソースをかけて食べたいところだが、ソースをかけると今度は衣が剥がれてしまう。この店ではヒレを注文するほうが良いと思う。
非常に丁寧に作られたとんかつであまり話題にならないのが不思議なのだが、場所の問題が大きいのかも知れない。山手線内部にあればすぐに名店の一つとして評判になるだろう。東横線沿線に住んでいる人はラッキーなので、一度は足を運んでみることをオススメする。
店名 福長
TEL 03-3717-3147
住所 東京都目黒区柿の木坂2-27-17
営業時間 11:30〜13:30 17:30〜21:00
定休日 火曜日