2013年10月08日

女流棋士問題もそろそろ終盤

時々思い出したように炎上する女流将棋ネタなんだけれど、そろそろ終盤のようである。この手のドラマは終盤に行くほど盛り上がるのが普通だけれど、女流将棋についてはすでにクライマックスは過ぎていて、フェイドアウトしていっているような印象を受ける。経緯についてはこのブログで散々書いているので、過去ログをあさってもらうという方向で割愛させていただくが、今回の燃料投下は日本将棋連盟からだった。

日本女子プロ将棋協会(LPSA)への対応について
http://www.shogi.or.jp/topics/2013/10/post-841.html

短い文章なので要約する必要もないのだが、約1行で書くなら

日本女子プロ将棋協会(LPSA)に対して色々と改善要求を出したけれどちゃんと対応してくれないし、もう終了だね


ということ。

これに対していつものようにLPSAから返答があったんだけど、

ファンの皆様ならびに将棋ご関係の皆様へ
http://joshi-shogi.com/lpsa/news/oshirase20131007.html

相変わらずそっぽに向いた返答である。こちらを同じように約一行でまとめれば、

日本将棋連盟に色々提案しているのに全然耳を貸してくれない。でも、いつでも相談にのるよ


という感じだ。

話がかみあわない理由ははっきりしていて、

日本将棋連盟の考え方
将棋のプロは日本将棋連盟が制定・運用してきたもので、全ての権限を日本将棋連盟が有している。LPSAが将棋のプロを設定するのは勝手だが、日本将棋連盟のプロとして活動したいなら、日本将棋連盟の土俵に乗る必要がある。
将棋 − 日本将棋連盟 − 日本将棋連盟のプロ
    − 日本女子プロ将棋協会 − LPSAのプロ

日本女子プロ将棋協会の考え方
将棋のプロというのは公的な資格で、日本将棋連盟が独占して良いものではない。その土俵にはLPSAも日本将棋連盟と対等な条件で乗りたいし、土俵のありかたなども提案していきたい。
将棋 − 将棋のプロ − 日本将棋連盟
              − 日本女子プロ将棋協会

という、「プロ」観の違いである。つまり、LPSAは「将棋のプロといういわば公共財を日本将棋連盟が独占するのはけしからん」ということで、これに対して日本将棋連盟は「今あるプロは"将棋のプロ"ではなく、日本将棋連盟が規定しているプロ。LPSAも自分で勝手にプロを作ればいい。ただし、それは日本将棋連盟のプロとは全く別物です」としているわけだ。LPSAにとってみれば「プロ」は公共財なので、その運用にあたっては日本将棋連盟と同格の立場で口出しできることになる。

誰がどう見ても「そりゃぁ日本将棋連盟の言い分が正しいよな」となりそうなものなのだが、人間の考え方とは色々である。でも、仮にLPSAの主張が正しいとしたら、僕が「ラーメンオタク将棋連盟」という公益法人を立ち上げれば、将棋連盟やLPSAと対等に将棋のプロの条件について話し合えることになる。「将棋のプロは、一手指すごとにラーメンを一杯食べることにしよう。食べきるまでは次の手を指してはだめだ」と主張したらどうするつもりなのか。これは極論としても、現存するプロ棋士たちが次々と小さなプロ組織を立ち上げ始めたらどうするのだろう。やはり、今、日本将棋連盟が運用しているプロは日本将棋連盟のプロであって、LPSAは、自分たちで勝手にプロを作って、自分たちで好きなように運用すれば良いだけの話なのである。それなのに、独立しておいて、土俵だけは使わせて欲しい、使い勝手が悪いので、土俵を変更して欲しい、と主張している。

これを将棋言葉で“無理筋”という。

無理筋を延々と主張され、それに長いことお付き合いしてきたけれど、さすがにそろそろ愛想が尽きたのでごめんなさい、というのが日本将棋連盟からのメッセージで、個人的には、LPSAはもう投了したほうが、棋譜を汚さなくて済むと思う次第である。

「笑わせるじゃないか」 中島みゆき
笑わせるじゃないか あたしときたら
あの人がそれとなく うるさがっているのに
笑わせるじゃないか あたしときたら
泣きついて じゃれついて ままごと気分
「誰か教えてやれよ」と声がする



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この記事へのコメント
で、日本棋院と関西棋院との関係とどう違うのですか?
Posted by 清高 at 2014年02月08日 20:16