2013年11月02日

むつみ屋の倒産でわかる、ラーメン屋の地獄の一丁目

ちゃぶ屋に続いてむつみ屋が倒産とのこと。

人気ラーメン店「むつみ屋」など経営のハートランド、経営破綻
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131101-00010000-teikokudb-ind

むつみ屋について僕が「ブランド力の無駄遣い」と評価したのが2006年なので、随分ともったと思う。もっと早くに潰れていても全く不思議ではなかった。

むつみ屋銀座一丁目店
http://buu.blog.jp/archives/50189514.html

さらに、その数日後に同じような店として列挙したのが山頭火、福のれん、味源、青葉、神座などである。

光麺新宿歌舞伎町店
http://buu.blog.jp/archives/50201401.html

また、ちゃぶ屋の倒産にあたって書いた記事がこちら。

ブウ*の視点「ちゃぶ屋倒産に見る『ラーメン屋使い捨ての時代』到来」
http://buu.blog.jp/archives/51336582.html

帝国データバンクの記事では「流行の移り変わりが激しい」との記述があったけれど、流行だけではなく、味を落としている点も見逃せない。武蔵系列のように、流行からは遅れていても、味をキープしているおかげでそれほど凋落した感じを受けない店もあるのだ。

結局、味を作った人間がいる店が一番美味しくて、多店舗展開を図れば、後発は劣化コピーにならざるを得ない。セントラルキッチンなどでクオリティコントロールを図ったとしても、それがうまくいくケースは稀だ。スケールメリットを追求するという考え方もあるだろうが、材料は豚や鶏といった生き物で、なかなか思うようにはいかないのだろう。

ラーメン屋は、支店を出すあたりがすでに地獄の一丁目なのかも知れない。

  

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