2014年01月23日

総統閣下はお怒りです「金のエンゼルを探せ!」

モリタック:総統!日本テレビの調査によれば、森永のチョコボールでは金のエンゼルが当たる確率はたったの0.04%らしいですよ!

閣下:ちょっと、大きいのか小さいのか、わからない数字だな。

ヒロッコ:でも、どうやって調べたのかしら?

モリタック:日テレのサイトに載ってましたよ。


ザ・確率 第2弾
http://www.ntv.co.jp/zip/onair/hatenavi/404456.html

閣下:なんだこれ。日テレって、馬鹿の集団なのか?恥ずかしくもなく、こんな文章を載せておくとは。あとで削除されたら困るので、問題の箇所を抜粋しておこう。

合計1000個のチョコボールを用意しました。
ちなみに、1000個で59,576円。

しかし、1000個のチョコボールを開けたのに『金のエンゼル』は1枚も出ませんでした。
これでは確率を出すことができません!ということで、さらに購入し調査再開です!
2443個目を開けたところで、『金のエンゼル』を引き当てることができました!!!

ということで森永のチョコボールで
『金のエンゼル』が出る、ザ・確率は2443分の1。
確率はおよそ0.04%でした!


モリタック:これのどこが馬鹿なんですか??

閣下:お前、わからないの?

モリタック:もちろん・・・

ヒロッコ:わからないのよね?

モリタック:わかりません

閣下:我が国の教育は一体どうなっておるのだ?

ヒロッコ:申し訳ありませんm(_ _)m

閣下:問題点の1つは、金のエンゼルを当てたところで調査を終了したことだな。

モリタック:これだと、何がまずいんですか?

閣下:もしもう一個買ってみて、やはりハズレだったらどうなる?

モリタック:確率は、2444分の1になります。

閣下:じゃぁ、あと1000個買ったら?

モリタック:えーっと、最初に1000個買っても当たらなかったんだから、次の1000個も当たらないはずです。

閣下:なるほど。じゃぁ、当選確率は3444分の1になるんじゃないのか?

モリタック:うーーーーーん????

閣下:じゃぁ、そのあと3000個買ったらどうだ。

モリタック:えーと、今度は1つは当たるはずです。

閣下:それなら、当選確率は6444分の2になるはずだな。

モリタック:その通り!

閣下:結局、当選確率はいくつなんだよ?2443分の1なのか、2444分の1なのか、3444分の1なのか、それとも6444分の2、すなわち、3222分の1なのか。

モリタック:でも、あとの3つは、総統閣下の脳内調査ですよね??

閣下:そうだよ。

モリタック:それは何かおかしい気がします。実際に買ったのは2443個だから。

閣下:じゃぁ、話を変えてみよう。ヒロッコ、サイコロを用意してくれ。

ヒロッコ:はい、どうぞ。

閣下:ここにサイコロがある。目は1から6まである。1の目が出る確率はいくつだ?

モリタック:6分の1ですよ、当たり前です。

閣下:では、調べてみよう。

(コロコロコロ・・・・、目は3だった)

閣下:ふむ。じゃぁ、もう一度振ってみるぞ。

(コロコロコロ・・・・、目は1だった)

閣下:なんだ、二回振ったら1が出たぞ。確率は2分の1じゃないか。

モリタック:あれれ???

ヒロッコ:ほら、6分の1じゃないじゃない。どうなっているの?

モリタック:いや、今のはたまたま1が出ただけですよ。ここで終了じゃなくて、もっと何度も振っていればだんだん6分の1に近づくはずです。

閣下:その通りだな。モリタックにしては珍しく正論だ。

ヒロッコ:それで、金のエンゼルについては不思議に思わないのかしら(笑)

モリタック:あれ???えーーーっと・・・・

閣下:この、日テレの調査は、当たりが出るまで調べて、そこで調査を終了して、確率を論じている。これは2回目で1が出たから確率が2分の1と言っているのと全く同じなんだよ。本当はもっとサンプル数を増やす必要がある。一個当たったのはたまたまであって、仮にそれが一個目だったら、「当選確率は100%」になってしまう。

ヒロッコ:サンプル数が少ないというのが第一の問題点、当たりが出たところでやめてしまったというのが第二の問題点ね。

閣下:この程度のオツムで「ザ・確率」とか言っているところが馬鹿丸出しだな(笑)

モリタック:テレビ関係者は馬鹿しかいない、ということですね!

ヒロッコ:最初に見かけた奴が馬鹿だから、全部馬鹿というのは、この金のエンゼル理論と一緒よ?

閣下:とはいえ、関係者の誰ひとりとしてこの間違いに気が付かずにネットに掲載して放置しているのだから、あながち間違いとも言い切れないな(笑)

モリタック:じゃぁ、結局、金のエンゼルが当たる確率はどのくらいなんですか?

閣下:さぁ?10万個ぐらい買ってみれば見当がつくんじゃないのか?多分。

モリタック:そんなに買えませんよ!大体、そんなにたくさんのチョコをどうするんですか!!大体、10万個ぐらいっていい加減すぎです!

閣下:そりゃそうだが、厳密には、誤差と信頼水準をきちんと設定して、どのくらいの標本数が必要なのかを計算する必要があるんだよ。

モリタック:全然わかりません。突然、難しい言葉がたくさん出てきて・・・

閣下:そうだと思ったから、適当に答えたんだよ。もっと詳しく知りたければ、統計の勉強をするんだな。

モリタック:えぇぇぇぇーー

ヒロッコ:モリタックはその程度でも良いけれど、内閣の支持率とかを調査するようなマスコミが、この程度の知識しかないというのは嘆かわしいことよね。

閣下:どうせ適当に調べて、その数字をべらべら喋っているんだろう。この記事を読んだだけで、底が知れるというものだ。

ヒロッコ:まったく。でも、モリタックはどうして金のエンゼルの当選確率が知りたいの?

モリタック:おもちゃのカンヅメが欲しいんです!

閣下:それなら、ヤフオクで落札しろよ。「おもちゃのカンヅメ」で調べれば山ほど出てくるぞ。50個ぐらい買うお金を出せばすぐに落札できるぞ。それならデブる心配もなくて、お前にはピッタリだよ。



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