2014年02月28日

マイティ・ソー/ダーク・ワールド

thor2


俗物と言うにふさわしい神様たちがなぜか地球をリングにプロレスを繰り広げるという迷惑千万な映画の続編である。

第一作の評価はこちら
マイティ・ソー
http://buu.blog.jp/archives/51277301.html

この作品も「アイアンマン」と同様、「アベンジャーズ」という作品によって世界観がおかしくなってしまった。律儀に義理立てせず、あちらはあちら、こちらはこちら、というスタンスを取っていたら良かったと思うのだが、そういうわけにもいかない大人の事情があったのかも知れない。アベンジャーズでは特にこの作品の登場人物が重要な役割を果たしていたので、致し方ないところなのか。

ワクワクする展開があるわけでもなく、観たこともないような世界が映しだされるわけでもない。今の技術を使って、無難に特撮映画を撮りました、という印象を受ける。つまらなくはないけれど、面白いわけでもない。家でBlu-rayで観るにはちょっともったいない気もするけれど、1,800円を払ってわざわざ映画館で観るほどでもない。ちょっと微妙なできである。ストーリーそのものが陳腐だし、先の展開がほとんど読めてしまうので、「あぁ、やっぱりね」という感じだ。

ブラック・スワンの演技で一流女優の仲間入りを果たしたナタリー・ポートマンは前作同様、このアカデミー賞などには全く無縁と思われる娯楽作で安定した演技を見せている。他の役者たちも普通に健闘しているけれど、やはりストーリーが魅力的ではないので、役者の演技の無駄遣いである。

前作よりもパワーダウンしているのは明らか。評価は☆1つ。



この記事へのトラックバックURL