2014年04月28日

成蔵(なりくら)

とんかつ評論本の最終仕上げのために訪問。老舗の餃子屋のすぐそばにあり、2010年8月オープンの比較的新しいお店である。

メニューは通常メニュー以外に時々銘柄豚が入荷するようだが、今日はレギュラー豚のみだったので、一番高い霧降高原豚シャ豚ブリアン(180グラム)かつ定食(2,470円)を注文。




一目見て、色の薄い衣が特徴的。比較的低温のラードでじっくり揚げているようで、着席後も待ち時間がやや長めである。




衣は標準よりはやや粗めで、パリッとしている。しかし、口の中で刺さるような感覚は希薄。食べている途中で剥がれてくることもほとんどなく、肉と衣の一体感がある。低温揚げの店では油のキレの悪さが気になることがあるのだが、この店ではそういったこともない。揚げてから少しの間休ませているようで、油が熱くて火傷するということもない。肉は熱が中心部まできちんと通っているものの、過剰過ぎず、適度な旨味とジューシーさを併せ持っている。最近はSPF豚を利用したレアとんかつが人気のようだが、「生なら良い」というわけではないのは当たり前のことで、むしろ肉は最低限の火が通ったほうが旨味が出る。色々な観点から考えて、揚げ加減は見事というしかない。ソースを使わずとも素のままでも十分美味しいし、どうしても物足りないなら塩を使えば良い。肉の旨味や衣の食感を満喫したければソースは不要だろう。

ご飯と豚汁も普通に美味しいし、キャベツもなかなかのクオリティである。







他にもポテトサラダ、酢の物、漬物が並ぶのがとんかつ定食としては豪勢である。










ただ、これらが全て一気に出てきてしまう点は工夫が必要かも知れない。かつやご飯が出てくるのに時間がかかることもあり、メインへの導入という意味でも、ポテトサラダは先に食べさせてくれても良いはずだ。ポテトサラダが出てくるあたりは新橋の名店「燕楽」にも似ている。そういえば、3つのひれかつを真ん中で切らず、3:7ぐらいに切るところも燕楽に似ている。

同行者の特ロースかつを数切れ食べさせてもらったが、こちらもなかなか美味しかった。







高田馬場という立地もあってか、価格をやや安めに設定する必要があるのだろう。その分、とんかつ以外の部分で若干見劣りがするのだが、これは仕方がないことだろう。

先日食べた「丸山吉平」は自己流色が濃く、詰めの甘さが目立つ粗い店だったが、こちらは基本をしっかりと押さえた隙のない店だった。個人的には、こちらの方がはるかに質が高いと思うし、今後の伸びしろも大きいと思う。

なお、余談だが、今日はちょっとした事情があってメンチカツとエビフライも食べることができた。こちらもとんかつ同様、美味しかった。

店名 成蔵
TEL 03-6380-3823
住所 東京都新宿区高田馬場1-32-11 小澤ビル地下1F
営業時間 11:00〜14:00 17:30〜22:00(L.O21:00)
定休日 火曜日


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