2014年05月01日

丸一

丸山吉平に端を発した林SPF三本勝負のラストである。訪問したのは二軒目の鈴文と同じく蒲田。鈴文と同様この店もプレミアムなとんかつは極上ロースかつ(2500円)のみで、ヒレの極上はない。仕方ないので、極上ロースを注文。

白菜の漬物、ご飯、味噌汁が先に提供され、最後にかつが到着。













かつはもうちょっとレアなものを想像していたのだが、火は完全に通っている。衣はきつね色というよりは焦げ茶色で、中央部分は黒焦げに近い。見た目からは、ちょっと揚げ過ぎな感じがある。一口食べて、やはり若干の苦味が気になった。ただ、やや細かめのパン粉は口の中で刺さるということはなかった。肉は例によって旨味が不足気味で、水っぽい。これをジューシーと言うならジューシーかも知れないが、単に水っぽいだけのような気がする。食べている最中にこの水分によって衣が剥がれてしまうのが残念。水っぽくて旨味が足りないので、他の林SPFを使った店と同様、塩は必須である。

ご飯、豚汁は標準レベル。漬物は形だけといった感じである。キャベツは乱切りというか、雑に切っただけ。しかし、シャッキリとした食感は悪くなかった。

プレミアムなとんかつというよりは、普通の街のとんかつ屋で食べる馬鹿でかいロースかつ、という感じで、満足感はそれほど得られなかった。むしろ、頑張って食べたことによる疲労感の方が大きい。

結論としては、温度を高めに設定した油を使用し、一般的なとんかつ屋に比較して短時間で揚げることによって火の通りを不十分にし、ジューシーさを演出するのが林SPF系の店の特徴とまとめることができそうだ。隠し包丁を念入りに入れている様子がないので、肉の柔らかさは間違いないのだろう。しかし、林SPFの肉のメリットは柔らかさと、きっちり火を通す必要がないという二点だけに感じられる。ただただ生なら嬉しいという人には良いかも知れないが、上質な豚肉が持っている旨味がほとんど感じられないので、ちゃんとしたとんかつを食べたい向きには全く勧められない。

このレベルの店が食べログのとんかつランキング全国版のベスト10に2軒も入ってしまうのだから、食べログなど全くあてにならないことがわかる。当然、今度出版するとんかつ本にも、3軒とも掲載しない。蒲田にはもう一軒、檍(あおき)という林SPFを使った店があるのだが、どうしたものか・・・。

店名 丸一
TEL 03-3739-0156
住所 東京都大田区蒲田5-28-12
営業時間 [火、木、金]11:00〜14:00 [水、土]11:00〜14:00 、17:00〜20:00
定休日 日曜日・月曜日・祝日

この記事へのトラックバックURL