2014年05月12日

WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜

今年観た映画の評価は洋画、邦画ともに惨憺たるもの。最後に満点をつけたのは去年の「かぐや姫の物語」なので、約半年ぶり、本数にして30本ぶりに満点をつけることになるのがこの作品である。

冒頭、TBS作品と表示されて「うわぁ、やばいか?」と不安になるのだが、その不安はすぐに解消される。そして、そのテンションは最後まで保たれる。途中、「あぁ、お金がなかったんだなぁ」と思ってしまうシーンがあったし、いくつかの回収されない伏線はあったものの、多くが比較的早い段階でわかりやすく回収されていくので(例えばおばあちゃんの入れ歯とか、お供えしたおにぎりとか)、普段あまり映画を観ないような層にも親切な作りになっている。細かい笑いがあちこちに配されているのも良い。

監督は「ロボジー」の矢口史靖。ロボジーでも最後まで緩みのないところを披露したのだが、

ロボジーの評価
http://buu.blog.jp/archives/51419402.html

本作でもその手腕は遺憾なく発揮されている。そして、あわせて評価したいのが、役者の使い方である。ロボジーでも濱田岳や田畑智子といった美味しいところを使っていたのだけれど、本作の染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明といった面々もなかなかである。「ヒミズ」以来安定して好演を見せている染谷将太は相変わらず良い味を出しているし、「モテキ」で一皮むけて脱アイドルに成功した長澤まさみも男臭くなってしまいそうな作品にちょっとした柔らかい風味を加えている。演出や脚本にも嫌味がなく、仕上げも気持ち良い。そして、何よりも出色なのが「におい」を感じられる映画だということ。

こういう気持ち良い映画に行き着くので、30本イマイチな映画が続いても、また映画館に足を運びたくなる。

タイトルがイマイチだし、プロモーションにもそれほど力が入っていないようにみえるのだが、日頃から僕のレビューを読んでいる人は、ぜひ観に行って欲しい。評価はもちろん☆3つ。

この記事へのトラックバックURL