2014年05月28日

ニーチェの馬

theturinhorse


DVDで鑑賞。

ほとんどセリフがない映画で、2時間30分程度の作品中、セリフは原稿用紙数枚だろう。開映から最初のセリフまでで18分以上あったのではないだろうか。

セリフがないこともあるが、映画は非常に単調。出演者はほぼ二人。外が大風の状況で、周囲には他の家もない、孤立無援の状態の一軒家が舞台で、ここに右手が不自由な父と、その娘が、一頭の馬とともに暮らしている。そこでは毎日ルーチンとなっている食事やら、水汲みやらの仕事があって、あとは時々流れ者や近所のおじさんが来るだけ。この退屈な日常をもう二十年以上も続けていたようなんだけれど、その繰り返しが崩れていく最後の数日を描いている。

じゃぁ、崩れるのが劇的かというとそんなこともなく、徐々に悪化していく。まずは井戸の水が枯れ、次にずっと吹いていた風がやむ。そして、最後は落語の「死神」のように、希望の火が消える。

この映画を派手に描けば「マッドマックス」のようになるんだろうけれど、静かに描いたためにニーチェになったようだ。こういう終末観というのもあるのだろうし、むしろこっちの方がありそうな話でもあるのだけれど、退屈なので、一度観てしまえば、もう当分観なくて良いかな、という作品だった。つまりは、週末というのは静かで退屈なものだ、と。評価は☆1つ半。

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