2014年05月31日

檍(あおき)

林SPF四兄弟の最後を飾るのが蒲田の檍である。

これまで、食べログの好評価にも関わらず、どの一軒としてまともな高級とんかつを食べることができなかったので、多分ここもダメだろうな、と思いながら食べに行った。この店のプレミアムメニューはリブロースかつ(レア)定食2,800円、特上ロースかつ定食2,000円、特上ヒレかつ定食2,000円というラインナップである。普段の僕なら何の迷いもなくリブロースかつ定食を注文するところなのだが、これまでの林SPFの店で食べた経験から、リブロースは水気が多いだけで旨味が足りないという法則を確立していたので、最後の最後まで迷って、結局特上ヒレかつ定食をオーダーした。恐らく、リブロースかつは今まで食べてきた店と大差ないだろう、というのが僕の考えだが、最終的にそう決めつけたのは、この店ののれんが丸山吉平から贈られたものだったからだ。

特ヒレを注文してから約9分でとんかつが提供された。




かつはやや高温の油で揚げている様子。ヒレカツの中央部はレア状態でとてもジューシーである。しかし、肉の旨みは不足気味だ。それなら、と思ってテーブルに置いてあった5種類の塩の中から、沖縄の塩をかけてみた。すると、塩の味だけになってしまった。次にアンデスかどこかの岩塩をごく少量つけてみたら、味は上手に調整できたのだが、肉の旨みはどうやっても引き出すことができなかった。かつの両端だけはしっかり熱が通っていたので、中央部よりは肉の旨味が感じられたのだが、それでもちょっと物足りなく感じた。しかし、2000円という価格を考慮すると、こんなものだろう。

キャベツは普通に美味しい。また、ご飯はなかなか美味しかった。一方で豚汁は平凡、お新香は添えただけのものだった。







これをトータルで考えると、このヒレかつ定食に2,000円はもったいないと思う。

林SPF四兄弟を食べ比べてみて感じたのは、これらの店をありがたがる人たちは、豚肉がレアであることだけが嬉しいんだろうなぁ、ということである。それはちょうどラーメン業界で最近低温処理したチャーシューが人気なのと同じだ。どちらも、レアの豚肉の味気なさや食べにくさを無視していて、豚肉の旨味に無頓着で、新しい食感をありがたがっているフシがある。少なくともこのブログを読んでいるとんかつ好きに対して林SPFの店をおすすめすることはない。

店名 檍 (あおき)
TEL 03-3739-4231
住所 東京都大田区蒲田5-43-7 ロイヤルハイツ蒲田102
営業時間 [火〜金]11:00〜14:00 17:00〜21:00 土]11:00〜14:00 17:00〜20:00 [日・祝]11:00〜15:00
定休日 月曜

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