2014年06月16日

マンジェ

創業1996年のお店だが、開店前から行列ができる繁盛店である。外観はとんかつ屋というよりはイタリアンやフレンチのレストランといった趣。ノートに名前と人数を記入する形式なので、店に到着したら漫然と並ばず、店内のノートに名前を書くことが重要である。




店の外には黒板にメニューが記載されている。プレミアムメニューも用意されている様子だったけれど、今回はレギュラーメニューの中で一番高い特上ヘレとんかつを注文してみた。




オープンキッチンの店なのでカウンターから調理の様子が全て観察できたのだが、なかなか興味深かった。まず、肉叩きハンマーで派手に叩いている。これをやると、肉は柔らかくなるが、肉の細胞を潰してしまうので肉汁が流出しやすくなる。結果的にスカスカなささみ肉みたいになってしまうケースが良くあるので大丈夫かなぁ、と心配になったのだが、揚げ方で対策しているようだ。この店の揚げ時間は約5分と短い。それでいて衣はかなりこんがりきつね色になっているので、油の温度はやや高めであると予想される。揚げたあと、約2分休ませることによって予熱で仕上げている。カウンターに置かれたカツは、中央部にやや赤味が残っており、見た目にもジューシーである。




高温で揚げることの最大のメリットは油のキレの良さで、この店も衣に油が残っている感じはほとんどなかった。一方でデメリットは肉の旨味が逃げてしまうことだが、この店の肉はしっかりと旨味が楽しめた。火の通りが悪いと味のない生豚肉を食べさせられることになるのだが、この店ではそんなことはなく、絶妙な火加減だった。粗めの衣はサクサクしていて、それでいて硬すぎず、香りも楽しめる。食べている途中で衣が剥がれてきてしまうこともあまりなく、きちんと一体感がある。かつを食べる際には、四角い平皿にブレンドした塩を薄くまいたものに肉の断面を押し付けて味付けする。これもなかなか面白いシステムである。

キャベツ、漬物、味噌汁はほとんど手抜きが感じられず、どれも美味しかった。味噌汁にはなぜかタピオカが入っていた。







とても残念だったのはご飯で、お米は良さそうだったのだが炊き方が悪いようで、かなりの部分がノリのようになってしまっていた。他のところではほとんど弱点が見当たらないのに、なぜ?と思ってしまった。




また、店員はとても丁寧で感じが良いのだが、客の捌き方は下手。カウンターに一人分の空席があって、団体客のすぐあとにお一人様がいるのに、お一人様を先にするといった配慮ができないでいた。この点は下町のおばちゃんを見習って欲しいところである。

レギュラーメニューには味噌とんかつ、ジェノベーゼとんかつ、フォアグラとんかつなどの変わりメニューがあり、他にイベント的な銘柄豚のメニューもあって、大阪に住んでいるなら定期的に伺いたくなる店である。

店名 マンジェ
TEL 072-996-0175
住所 大阪府八尾市陽光園2-3-22
営業時間 11:30〜14:00 (L.O.) 17:00〜21:00 (L.O.)
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日) 第2・3火曜日

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