2014年06月23日

豚組食堂

西麻布の豚組は開店直後はコストパフォーマンスの悪い店の典型事例だったのだが、開店から約10年が経って、随分と改善されていた。それなら、と思って、系列店の豚組食堂(社長は豚組の中村氏ではないようだ)で食べてみた。注文したのはゴールデン・ボア・ポークという銘柄豚のフィレ、165グラムで3000円である。




あれ?と思ったのは、普通のロースかつとフィレかつで、衣の様相が全く異なることだ。私のかつは約6分の揚げ時間で、その後90秒ほど余熱で仕上げているのだが、普通のロースかつは約3分ほどで揚げている。ロースは温度が高い油を使っていて、フィレはそれに比べてやや低い温度の油で揚げているのだろうが、衣の見た目はフィレの方が明らかに色が濃いし、食べてみると案の定、衣が硬いし苦い。同行者がロースかつを注文したので一切れ食べさせてもらったら、こちらの衣は硬すぎることもなく、苦味を感じることもなかった。これだけでもガッカリだが、高温で比較的長い時間揚げているせいか、あるいは隠し包丁の入れすぎか、衣と肉が分離するのではなく、揚げ過ぎた外側の肉と、熱があまり通っていない内側の肉とが内部崩壊して、肉と肉が分離していた。




こんな状態のとんかつは、定食で3000円以上の高級店では初めて見たのだが、わざとやっているのだろうか?肉自体の旨味もそれほど感じられず、むしろ衣の苦味ばかりが目立っていた。




同行者が注文した普通のロースかつ(椿ポーク)は普通のとんかつだったので、わざと手を抜いているように感じられる。参考までに、ロースかつの写真も載せておく。




ご飯の炊き具合は硬過ぎてイマイチだった。キャベツは美味しかったが、味噌汁は普通、おひたしは特に印象に残る点はなかった。










まだ食べている最中にバタバタ食器を片付け始めるあたりは牛丼屋のような接客姿勢で、こうしてどんどん客を追い出すことで捌ける客数を増やし、廉価化に挑戦しているのかもしれない。とはいえ、決して安いとは言えない価格にも関わらずテーブルは狭いし、接客姿勢はなってないし、かつの味もとても満足できる質ではなかった。一事が万事安っぽい感じで、コストパフォーマンスが悪いので、二度と行かないだろう。この店に行くくらいなら、ちょっと遠くても豚組に行ったほうが断然良いと思う。なんでこんな店を出したのか、さっぱりわからない。「豚組の廉価版」という業態だというのなら、その姿勢自体は理解可能だが、それなら3000円もするメニューを置くのは整合性が取れていない。少なくとも、3000円のとんかつを注文した私が満足できる部分は、ほとんどなかった。

店名 豚組食堂
TEL 03-3408-6751
住所 東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズノースタワー B1F
営業時間 11:00〜23:00



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