2014年07月07日

ワインに関する豆知識 パート3

8.アメリカ
ワイン生産量はイタリア、フランス、スペインに次いで世界4位
国内のワイン消費量が生産量よりも多い
生産量では、カリフォルニア州が全体の90%
大規模生産者もあるが、ブティック・ワイナリーと呼ばれる小規模、高品質ワインの生産に特化したワイナリーや、カルト・ワインと呼ばれる著名なワインメーカー等によってごく少量生産され、極めて高価格で取引される高給ワインが存在する
太平洋岸では、1769年にフランシスコ修道会の修道士たちがミサ用のワインを造り始めた
1849年以降のゴールドラッシュによる人口急増で、ワイン需要が拡大した
1900年にはカリフォルニア大学デイヴィス校にぼうどう栽培およびワイン醸造科が設けられた
大学を中心として大きな発展を遂げた
1976年、パリで開催された比較ブラインド・テイスティングで、ナパのスタッグスリープ・ウィアンセラーズのカベルネ・ソーヴィニヨンと、シャトー・モンテリーナのシャルドネが、それぞれ1位となって、カリフォルニアワインの国際的な認知度を高めた

8−1.ワイン法
政府認定の成敗地域はAVAと称され、全米で210のAVAがある

8−2.ワイン産地
8−2−1.カリフォルニア州
太平洋の冷たいカリフォルニア海流の影響で、海に近いほど冷涼で、内陸に行くほど暑く乾燥した気候
8−2−1−1.主なぶどう品種
シャルドネ
カベルネ・しーヴィニヨン
メルロ
ジンファンデル
ピノ・ノワール
シラー
プティット・シラー
ソーヴィニヨン・ブラン
赤ワイン用が60%、白ワイン用が40%

8−2−1−2.主なワイン産地
(1)ノース・コースト
ナパ、ソノマ、ソラノ、マリン・カウンティを含む。カリフォルニアの最も主要なワイン産地
全米のワイナリーの半数にあたる800のワイナリーがある

(2)セントラル・コースト
サンフランシスコ・カウンティ内部から太平洋岸に沿って、ロサンゼルスに近いサンタ・バーバラまでの南北約400キロ

8−2−2.ワシントン州
ぶどう栽培面積はカリフォルニア州に続いて全米2位
ブルゴーニュやボルドーと同緯度にあり、夏の日照時間は長く、昼夜の温度差が大きい
主要品種はリースリング、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなど

8−2−3.オレゴン州
フランスの銘醸地とほぼ同緯度
ピノ・ノワールが中心的品種で、全体の60%
他に、ピノ・グリ、シャルドネ、リースリング、カベルネ・しーヴィニヨン


9.チリ
日本は第4位の輸出先
北はアタカマ砂漠、南は南氷洋、東はアンデス山脈、西は太平洋に遮られている
10月から4月までの半年間は乾季で雨が降らず、ぶどうの生育には好条件
糖度の高い果実が得られる

9−1.主な品種
カベルネ・ソーヴィニヨンは気候・土壌にマッチしている
長い間メルロと混同されていたカルメネーレはもともとボルドーのメドックに広く栽培されていた品種で、同名のヴァラエタルワインが増えてきている
赤ワインが全体の75%以上

9−2.ワイン法
(1)原産地呼称ワイン(DO)
(2)原産地呼称のないワイン
(3)テーブルワイン

9−3.ワイン産地
大きく分けて北部、中央部、南部の3地域で、全長1400キロにおよぶ
9−3−1.アコンカグア地方
カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなど、しっかりした赤が中心

9−3−2.中央渓谷地方
北のアコンカグアから、南のマウレ川まで
白ではセミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン、シャルドネ、リースリング
赤ではカベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、メルロ、ピノ・ノワール

(1)マイポ・ヴァレー
カベルネ・ソーヴィニヨンが中心

(2)ラペル・ヴァレー
(3)クリコ・ヴァレー
(4)マウレ・ヴァレー


10.アルゼンチン
アンデス山脈を西の境とする西部、およびアンデスの麓にぶどう栽培地が広がる
技術革新がめざましく、海外からの資本投入も進んでいる
国内外市場でのワインの評価も高まっている
ゾンダ風と呼ばれる乾燥した暖かい風が吹く
冬は乾燥して暖かく、夏は雨が多い大陸性気候

10−1.主なぶどう品種
ペドロ・ヒメネス(白)
トロンテス・リオハーノ(白)
マルベック(黒)

10−2.ワイン法
原産地呼称制度が施行されている

10−3.ワイン産地
中央西部が全栽培面積の9割
標高500メートル以上

(1)メンドーサ
総生産の70〜75%

(2)サン・ファン


11.オーストラリア
ぶどう栽培地域は国の南半分にあたる南緯30〜43度の間に帯状に分布
栽培面積は14万ヘクタールで、ボルドー全体の面積と同程度
英国の優遇策によって輸出が増えた
輸出を支えたのは甘い酒精強化ワイン
酒精強化ワイン造りが盛んだった名残は今もみられる
1970年以降、ブティックワイナリーの登場
グランジ・ハーミテージ(ペンフォールド社)、ヒル・オブ・グレース(ヘンチキ社)は豪州ワインのポテンシャルを広く知らしめた
生産技術の刷新で最も重要なのは、スクリューキャップ(ステルヴァン社)の採用
現在では、70%以上のワインがスクリューキャップ

11−1.主なぶどう品種
シラーズ(黒)

11−2.ワイン法
地理的呼称(GI)

11−3.ワイン産地
11−3−1.南オーストラリア州
(1)バロッサ・ヴァレー
比較的温暖
(2)クレア・ヴァレー
リースリングの主要な産地
(3)E電・ヴァレー
リースリングの主要な産地
(4)マクラーレン・ヴェイル
海洋性気候
(5)アデレード・ヒルズ
冷涼なスタイルのシャルドネ
(6)ライムストーン・コースト
テラロッサ土壌で有名なクナワラを含む

11−3−2.ビクトリア州
ヤラ・ヴァレー以南のワイン産地では、ピノ・ノワールとシャルドネに注力している冷涼なワイン産地が多い

11−3−3.ニュー・サウス・ウェールズ州
オーストラリアのワイン産業の機嫌は、ここに大手ワイナリーが拠点を置いたことによる
(1)主なGI
ハンター

11−3−4.タスマニア州
ピノ・ノワールとシャルドネの極めて重要な生産拠点
冷涼
(1)主なGI
パイパーズ・リヴァー


12.ニュージーランド
ソービニヨン・ブランが全輸出量の80%
90%以上のニュージーランドワインがスクリューキャップを使用
海洋性気候
真夏の平均最高気温は高いところで24度
一日の中に四季があるといわれるほどに昼夜の気温差がある
酸味豊かなワイン

12−1.ワイン法
2007年より85%ルールが適用され、品種名、収穫年、産地名を表記する場合は、該当する品種、収穫年、産地のぶどうを85%以上使用しなければならない。
2006年に地理的呼称(GI)制定法が成立

12−2.ワイン産地
12−2−1.北島
(1)ギズボーン
世界最東端のワイン産地
(2)ホークス・ベイ
歴史上、商業目的のワイン生産が始まった最初の産地
メルロとカベルネをブレンドしたボルドー・スタイルのワインが有名
(3)ワイララパ
サブ・リージョンのマーティンボロは良質のピノ・ノワールとして知られる

12−2−2.南島
(1)マールボロ
ニュージーランド最大の産地
ソーヴィニヨン・ブランが有名
(2)セントラル・オタゴ
ニュージーランドで最も標高が高く、世界で最も南にある産地


13.南アフリカ
栽培地域のほとんどは西ケープ州の沿岸部に近い場所にある
2004年にケープタウン周辺の8つの保護区が「ケープ植物区保護地域群」として世界遺産に登録された
ワイン生産の90%近くがこの保護区の域内で行われている
1998年には、環境保護を目的とした、ぶどう栽培、ワイン醸造及びパッケージングに関するガイドラインであるIPW制度が定められた
1688年ナントの勅令廃止前後にこの地に亡命した栽培技術を持つユグノー派のフラン人入植者によって、ワイン造りの技術が向上した
地中海性気候
南極からの冷たいベンゲラ海竜の影響で、緯度のわりに冷涼である

13−1.主なぶどう品種
国際的な競合を視野に、ヨーロッパ優良品種への植え替えを進めている
南アフリカの代表種はシュナン・ブラン(南アフリカではスティーンと呼ばれる)だが、栽培面積は減少傾向
独自の交配品種ピノタージュ(ピノ・ノワールとサンソーの交配種)もカベルネ・ソーヴィニヨンに逆転された

13−2.ワイン法
原産地呼称(WO)

13−3.ワイン産地
5つの生産地域があり、このうち、ウェスタン・ケープだけで95%


参考資料:ワイン検定テキスト シルバークラス(日本ソムリエ協会)

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